北里中学校公開授業研究会4限数学を参観して (松井)

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 第4校時は数学の授業。文字式を使って2けたの数と、その数の十の位と一の位を入れかえてできる数の和が11の倍数になることについて考えていくという内容であった。

 具体的に51と15や、79と97を足してみて何か気づくことはないか、グループで話し合う。なかなか11の倍数になるという声は出なかったが、「これはどう?」とグループ内でよく話し合っている場面が見られた。ある生徒が11の倍数になることに気づき、個人でそれを確認した後は、どうしたら一般的にそれが示せるかについて考える。ここでは、すぐに何人かの生徒から「文字式で表す」というつぶやきが。その後はグループで文字式での表し方について考えていく。

 私が見ていたグループでは最初はなかなか考えが出てこなかったが、1人の発言から一気に11の倍数になることが見えるようになる。しかし、4人のうち1人だけがそれについていけなかった。そこで3人は代わる代わるその1人に対して説明をしていく。「分からない」「それってどういうこと」と言われても言葉を変えながら熱心に説明している姿を見て、このグループは学び合いができているなと感じた。

 グループでの話し合いの際、授業者の先生はグループのそばに行き、目線を生徒と同じ高さにして話を聞いていた。グループから離れていく生徒のフォローができるよう、全体への目線、気になるグループへの目線など、観察力が必要になることが改めて分かった。

 ジャンプの課題として、2つの数の差について考えようとなったときには、最初は分からなさそうにしていた生徒も、ペンを動かして「こうじゃないかな」と活動する場面が見られ、とても良い課題だと感じた。生徒が考えたくなるような問いかけ方を私も身につけていきたい。(松井)
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