北里中学校公開授業研究会5限社会 を参観して(松井)

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 第5校時は社会の授業。世界恐慌について考えていくという内容であった。

 3枚の写真が載ったプリントが配られ、10分間資料の読み取りを行う。その間先生は静かに生徒の様子を見守る。生徒もグループの仲間と話し合いながら黙々と資料を読み取っていた。写真の中の分からない英単語を調べようと辞書を使う生徒がいたが、すぐに辞書が使えるように教室に何冊も置かれており、学びの環境を整えることの大切さを学んだ。

 写真から読み取ったことを生徒に聞いていく際は、意図的な指名が続く。なるべく発表する生徒の対角線上に立ち、聞いている生徒たちの表情を見ていた。何を話せばいいのか迷っている生徒には「分かったことを言ってみて」と少しでもその生徒に話させようと先生が工夫されているのが分かった。

 まだ公民を学んでいない生徒たちが、好景気から不況になる流れをしっかりと理解し、お互いに説明し合う姿があった。難しい内容であるにもかかわらず生徒が楽しそうに学んでいるのは、先生が楽しそうに生徒と学びを深めているからなのだろう。子ども同士の学び合いであると同時に、教師と子どもも学び合うような授業を行いたいと感じた。(松井)
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