北里中学校公開授業研究会協議会に参加して (松井)

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 公開授業研究会では協議会にも参加させていただいた。協議会というものを見るのは大学2年時の実践観察と教育実習中にあった研究授業の協議会に続いて3回目である。とても緊張したが、先生方がどんな視点で授業を見ていたかがとても参考になった。

 ある先生が「私の授業では少し気になる生徒が楽しそうに活動していた」と発言すると、周りの先生から「たしかにそうだ」といった反応が見られた。他の先生も自分の授業のときの生徒の様子と比べながら授業を見られており、中学校ならではの大切な視点であるなと感じた。また、1つのグループを中心に見て、生徒がグループ内でどんな役割を果たしているかに注目されている先生も何人かみえ、今後私が授業を見る際の視点を1つ増やすことができた。

 スーパーバイザーの佐藤雅彰先生・倉地雪春先生からは厳しい意見もあったが、これからの「学び合う学び」について、とても参考になる話をお聞きすることができた。

 倉地先生は、授業のスタートでその教科の世界に生徒を入らせることができるようにすること、そしてジャンプ課題の大切さについて話をされた。前の授業の頭のままではなく、次の教科の頭に切り替わるような工夫をしなければならないと仰っていた。また、課題の出し方として個からグループ、そして個に戻すという流れを意識するとよいということが非常に参考になった。

 佐藤先生は、著書の中にもあるように、聞くから訊く、そして聴くへの転換を図ること、グループ学習をする際に気をつけたいことについて話をされた。「個人作業でできることはグループにしても意味がない」という言葉が強く印象に残っている。できる生徒とできない生徒がいるだろうというときにグループでの学習が効果的であることが改めて分かった。また、グループでの話し合いでは、教師がいかにケアできるかが鍵となる。能力が同じ生徒が話しがちである、グループの能力差などを頭に入れた上で、いまどのグループをケアすべきか見ていく。とても難しいことではあるが、それができたときに学びの独りぼっちをつくらないことができるのだと感じた。

 公開授業研究会に参加し、大変貴重な経験ができた。現場の授業を見ると、教育実習が懐かしいと感じるとともに、早く教壇に立ちたいという思いが強くなる。まずは採用試験突破に向け、引き続き頑張っていきたい。(松井)
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