第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(白井)

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 5月8日(日)、大口町立大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加してきました。金大竜先生から学級作りについての講演を聞かせていただきました。講演では、先生の体験談を交えたお話や、先生からの問いかけをペアで考えるといった活動も取り入れられた講演で、生徒になって1つの授業を受けているようでした。そんな講演で私が印象に残ったことが2つあります。

 1つ目は、「クリップ10」という取り組みです。先生は、朝、学校の着いたらクリップを左ポケットに10個いれるそうです。そして、1日の中で子どもを叱ったら、クリップを左ポケットから右ポケットへ1つ動かすそうです。そうすることで叱る時に、感情だけでひどい言葉を言うのでなく、クリップを1つ動かしている中で、言葉を選んで話をすることができます。

 また、1日の中でどれくらいのクリップが移動したかを感じ、子どもとの距離感を一旦冷静に考えることができるそうです。私は、この方法に、子どもたちを叱る時に、一瞬の判断で言葉がでてしまいがちだが、一呼吸おくことで気持ちを落ち着け、何があったのか、どうしてそうしたのかを聞いてあげられ、子どもも大人も納得した解決ができるだろうと思いました。

 2つ目は、「ちゃんと」を共有することです。そうじをちゃんとしましょうなどとよく言うが、教師が思っている「ちゃんと」と子どもの思っている「ちゃんと」は違うことがあり、それを互いに共有すべきだというものだそうです。手順を指導したり、きれいな状態の写真を撮って貼っておいたりして「ちゃんと」が見えるようにするとよいそうです。先生はそれをするために、ゴミ箱のゴミを1日散らかして過ごさせてみるということをしてみたこともあるそうです。私は、「ちゃんと」という言葉をよく使ってしまいます。ですが、お話を聞いて人それぞれ感じ方は違うと学んだので、目指すべき「ちゃんと」があるのであれば、それを示すことができるようになりたいと思いました。

 講演後、金先生の考える学級作りに興味を持ち、『失敗を失敗で終わらせない!!金流 発想の転換術40』(金大竜+教育会 著)という本を読ませていただきました。講演でも本の中でも、自分の中になかった発見や学びがたくさんありました。今回、教師力アップセミナーで先生のお話を聞くことができて、学級作りについて考えてみることができました。講演をしてくださった金先生、紹介してくださった玉置先生に感謝しています。ありがとうございました。(白井)
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