小牧原小学校算数授業と研究協議会を参観して(中田昂)

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<授業>
まず教室に入って感じたことは雰囲気が良いということ。

授業が始まり、共有課題を解くときに教師が「困ったらいつでも隣に聞いていい」と言っていた。

この発言に自分は、隣の人が集中してるんだから邪魔しちゃいけないだろう、解き終わってから話し合う時間に聞けばいいのにと思っていた。

しかし、その考えはすぐに変わった。

この授業は学び合いの授業だ。子供たちの学び合いが高まるように、座席は市松模様になっているし、当たり前のようにコの字型だ。ペア学習もあれば、班学習もある。

その中で子供たちは、教師の言ったように課題で困ったら仲間に聞き、そして困っている仲間がいたら皆んなで教えようとする姿があった。

困った。わからない。ということを素直に言える雰囲気や学級であるんだなと思い、素直にすごいなと思った。

終わり方は時間がなく、まとめられずに終わってしまった。しかし、子供たちの様子はまだまだ解きたい。答えが知りたいというような感じで終わっていた。

疑問を盛大に残して終わることも大切だと、有田和正先生は言っている。

授業が終わってから、子供たちが自ら課題に向き合えるようになったら最高の学びだし、授業で分からなかった子が他の子に聞いて分かるようになったら、最高の学び合いだなと思った。

わからないをことを伝え合える授業、学級経営素晴らしかったです。

学び多き授業でした。ありがとうございました。


<研究協議会>
以前自分は、授業で何を見る(愛される学校づくりフォーラムに参加して)の記事の中で、「今のところ、自分は教師を見る」と書いた。

しかし、この研究協議会の石井先生のお話を聞いて、その考えが少し変わった。

教師を見るのは、その先生の技を盗むために見ていた。だから前の方には行かず、授業全体が把握できるような位置で今まで参観してきた。

しかし、その技やネタを盗んで、誰のために授業をするのか?それは間違いなく子供たちのためだ。

授業の技やネタを持っていたとして、全ての子供たちに通用するわけではない。

子供や学級の状況、状態で上手くいくかどうかは変わってくる。

ということは、子供たちがどんな状態なのか、今何に悩んでいるのかなど、子供たちの事実を知らなければ、授業の技やネタなんて持っていても宝の持ちぐされだなと感じた。

子供の状態を知って、初めてそれに対する適切な対応をすることができる。その時初めて授業の技やネタが活きてくるのだ。

子供たちの事実を知ることがどれだけ大切かよくわかった。

今度から子供を見る割合を増やそうと思う。(中田昂)
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