第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(渡部)

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 6月11日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は白石範孝先生です。

 白石先生が用意してくださったプリントに書かれていた言葉は「論理的に「考える」国語の授業」という言葉でした。

 私の中で「論理的に考える=算数・数学」というイメージで国語と論理的という言葉は遠い関係にあると思っていました。しかし、白石先生のお話をお聞きして少し分かった気がします。その中で、印象に残っていることを二つ取り上げたいと思います。

 一つ目は「一文で読む」ということです。「〜が〜によって〜する話」という型を使って考えると中心人物が分かっていない、どのように変わったのかがわかっていない、など子どもたちが分かっていないところが見えてくるそうです。一文で読むことで、子どもの読みの実態を知ることができる、子どもの読みの「ずれ」をつかむことができるとおっしゃっていました。その子どもの読みのずれを課題につなげることで子どもたちが「考えてみたい!」と思って取り組むことができる課題になります。

 二つ目は「教材分析」をすることです。私が今までよく聞いてきた言葉は「教材研究」です。白石先生はまず教材分析をしてその教材の特徴や論理をとらえることが必要だとおっしゃっていました。説明文、物語文それぞれに教材分析のための10の観点があります。その中で私が気になったものは物語の観点にある「中心人物のこだわり」というものです。物語文を読む中で「こだわり」という言葉を聞いたことはありません。中心人物のこだわりを理解することで、その話を貫くテーマであったり、 その話の軸をとらえることができるのかなと思います。

 今回のセミナーでは最後に俳句、短歌の作り方について教えていただき実際に子どもたちが作った俳句や短歌を見せていただききました。子どもたちの俳句や短歌は会場からも声が上がるほどどれも素敵なものでした。その話を受けて、今回のセミナーでの感想、学びを短歌にするという話が上がったので、私も短歌にまとめてみました。

読みのずれ
気づけばそこが
良き課題
夢中にさせる
知りたい気持ち

 「国語」と「論理的」が遠い関係にあるように感じていましたが、要点を見つける方法、読む方法、表現する技を教えることで子どもたちが筋道を立てて考えることができるのだと分かりました。

 今回のセミナーに参加させていただき、「国語はおもしろい」と改めて感じることができました。子どもたちにも国語のおもしろさや楽しさを伝えられる教師になりたいと思いました。そのために、教材分析のような事前の準備や努力ができる人になれるように頑張りたいです。

 今回のセミナーでも多くのことを学ばせていただくことができました。ありがとうございました。(渡部)

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