6月6日第2期生ゼミでの発表(白井)

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 6月6日は、ゼミの発表の担当の日でした。私は、西川純さんが書かれた『クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック』という本をもとに発表をしました。事前準備をもっとするべきだったという前回の反省から、自分目線でなく、聞いてくれる人たちの気持ちになって、どこに疑問をもつか、どうしたら分かりやすいかを考えて発表を作っていくことを意識しました。

 私が発表したのは、主に3つの構成です。

 1つ目は、一斉授業と「学び合い」の違いを発表しました。これを構成に入れたのは、前回は自分が「学び合い」の授業を受けてきていたこともあり、だれもが「学び合い」を知っているとして話を進めてしまい、説明不足だったと感じたからです。

 そこで、みんなが受けてきている一斉授業と比べることで、イメージしやすくしようと考えました。一斉授業では、子どもが静かに座っていることが推奨されるが、「学び合い」の授業では、子どもがコミュニケーションを互いにとり、教え合うために立ち歩くことを推奨しているということなどが、本に載っていたので発表をしました。

 2つ目は、「学び合い」の3つルールです。著者の西川純さんの考える大切な3本の柱が示されていました。「学校は何のための場所なのか?」という学校観と「子どもたちは有能」という子ども観と「みんなでできる!」という授業観でした。

 このルールからは、教師が「学び合い」の授業を進めていく上での意志の強さと、その思いをどれだけ子どもたちに共有させることができるかが重要なのだなと感じました。なぜ、「学び合い」をするのかという軸をしっかりと持ちたいと思いました。

 3つ目は、「学び合い」の授業のコツを7つ発表しました。

1、「5分、15分の目安」を想定して目標設定をする。
2、子どもたちに本時の課題とともに、評価の基準を伝える。
3、全員が分かるということを徹底的に求める。
4、立ち歩き分からないを推奨し、できたことを褒める。
5、誰が課題を達成していて、誰がまだ達成できていないかを可視化する。(=みんなに分かるようにする)
6、グループ作りは子どもたちに任せる。
7、教師が「みんなでみんなができるようにする」⇔「1人も見捨てない」という覚悟を見せる。

 その中で、1、「5分、15分の目安」を想定して目標設定をするでの話で、教師が「学び合い」の授業で出てくるのは、目標提示の最初の5分だけという話に、意見交流では、他のゼミ生からの意見が出ました。

 ゼミの中で、「学び合い」は現実的にできるのかという話し合いになりました。多くは理想形ではあるが、厳しいのではないかということでした。まとめが完結しなかったことが子どもたちのせいになっていくのではないかと心配する意見もありました。しかし、1年でやるのは厳しいから2、3年へとやることを増やしていったり、学校全体でやっていったりするとよいのではないかという意見も出てきました。

 私も自分の「学び合い」の経験を振り返ってみました。私には、自分の受けてきたものには、話し合いをして子どもたちで答えを探していくが、最終的な答えやゴールは先生が持っていて導かれていったというイメージがありました。教師がどれだけ関与していくかは、「学び合い」の授業で大切なことであり、この本の著者である西川純さんと私が受けてきた「学び合い」にはここに違いがあることを知りました。

 最後に、前回と今回の発表で2人の方の「学び合い」の考えを本で読んでみて、違いが見られ、もっとそれを学んでいきたいと思いました。また、これも相談しにいって教えていただいた玉置先生から助言とゼミの中での話し合いがあったからこそ気づくことができ、深めることができました。これからもそのように、学び合えるようにしていきたいと思いました。(白井)
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