スポーツの力(岩田)

夏休みも残り2週間弱。早い人だと来週から教育実習が始まります。二期生にとって今年の夏は普段とは少し違う特別な夏休みであると思います。さて、特別な夏といえば世間でも同じく、世界規模の特別な夏休みであったのではないでしょうか。今日はリオオリンピックについて書きたいと思います。


リオオリンピックといえば、開催前から治安が心配され、いまいち盛り上がりに欠けるオリンピックとして注目をあびていました。一番チケットをとるのが難しい男子100m決勝のチケットが余っているほど、人々のオリンピックへの関心が薄いと言われていました。今までのオリンピック前とは明らかに異なる雰囲気にどうなってしまうのだろうと楽しみよりも不安な気持ちが勝っていました。しかし、いざオリンピックが開幕してみると柔道の完全復活、体操男子悲願の団体金メダル、卓球男子シングルス初のメダルなど日本人選手の活躍に、開幕前の不安な気持ちはどこかにいってしまい、ただオリンピックを観戦し純粋に楽しんでいる自分がいました。日本全体もオリンピック色に染まって心なしか活気が出てきたように感じました。その時わたしは、改めてスポーツの偉大を実感しました。「スポーツは国境を超える」、よく耳にする言葉ですが、本当にその通りだと思えました。言葉が通じなくても、スポーツを通し言葉以上の意思疎通を図ることができる、それは同じ苦しみや喜びを自らの身体をもって実感してきた人同士の特権であり、またそれは観ている人までも幸せにすることができるのだと発見することができました。


春休みの留学時には、言葉が通じないことを苦痛としか感じませんでした。常に言葉を使用することだけが意思疎通の方法と思っていた自分がいたと思います。リオオリンピックはわたしに、スポーツが作り上げる世界の輪の強さを感じさせてくれました。それは、わたしたちが普段忘れかけている人間の可能性を秘めていると思います。人種が違えど同じ人間であることを忘れず、オリンピックから元気や勇気をもらい心を豊かにしていけたらいいと感じました。さらに4年後の東京オリンピック時には、開催国として世界の人々に幸せを発信できるような素敵な東京オリンピックになることを信じています。(岩田)

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