「いのちの副教材を活用した模擬授業」セミナーに参加して(牧野友)

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7月9日に、がん教育を「いのち」学ぶ場に〜実践「いのちの授業」づくりのポイント〜の講演を拝見させていただきました。公教育で子どもたちに死について教えること、またその授業の実践を体験的活動を通して教えていただきました。

たくさんの発見があったこの講演で私がこの講演で印象に残っていることは、「・・・子ども自身が死に向き合い、人として大切なことに気づくことが大切です。その気づきの場をつくってあげることがポイントです。・・」という鈴木先生の言葉です。

私はこの言葉をきいて子どもたちが建前上教師が望むような意見を言うのではないかと感じました。授業であるため評価が気になるからです。しかし、この疑問はその後のお話や、玉置先生の授業実践で解消されたように思います。授業実践では常に誰かが発言をしている印象でした。それは場合によって全体発言であったり、ペアでの交流であったり、また指名の仕方も挙手制ではなく列であてたり、発言者の隣の子に次々と話題が膨らむように質問を投げかけていたりと様々でした。この教師の工夫が気づくことのきっかけであり、気づきの場であるのかなと私は感じました。一人で考えるのではなく全体で死と向き合っている空気ができていたように感じるからです。この空気の中で評価のことなど一切忘れていました。

また、その質問の内容も教師が子どもたちの意見からでたことをキーワードとして次の質問にあてていらっしゃいましたので、より「みんなで考えていくんだ」という気持ちになりました。死は一人で考えると辛かったり、重かったりしますが仲間と一緒に考えることで向き合うことができるのかもしれないと私は思いました。

今回は玉置先生が授業をされている姿を初めて拝見しました。子ども達役に接している先生の態度はとても温かく、常に笑顔の印象でした。どんな意見も否定せず、肯定的にとらえてくださいましたので、発言をしているこちら側が次も自分の意見が言いたいと思えました。私はこの方法を実習で実践してみたいと思います。

鈴木中人さん、玉置先生、今回は貴重な経験をありがとうございました。ここでの学びを次の活動につなげたいと思います。(牧野友)
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