大府南中学校の道徳授業・協議会に参加して (松井)

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10月27日(木) 大府南中学校の道徳の研究授業と協議会に参加させていただきました。主題は生命の尊さで、教材は東日本大震災追悼復興祈念式での菅原彩加さんのスピーチ。授業を参観しての学びと協議会での学びをまとめました。

授業は震災時の写真を見ることから始まりました。スムーズな導入ですぐに展開につながります。実際の菅原さんのスピーチ映像は、大学生である私が見てもその場面を想像して胸が苦しくなるようなもの。中学生が何を思い、考えるのかがとても気になりました。
「自分だったらどうするか」という発問に「見殺しにしたくない」「母を見捨てて逃げる」などの意見が出ます。いろいろな意見が出るのは自分が同じ立場だったらということを考えているからです。その人と同じ立場で考えるのが道徳において大切なんだと改めて感じた場面でした。

授業者の早川先生は生徒の考えを真摯に受け止め、板書していきます。生徒の考えを大切にしたいという気持ちがとても伝わってきました。私ではまだできないと思いますが、生徒の意見を大切にしつつ、生徒の発言をつないでいけたら、より「考え議論する道徳」に近づいていくと思いました。

グループ交流の場面で私が見ていたグループは5人中2人しか意見が言えませんでした。しかし、「このスピーチで何を伝えたいか」という発問にしっかり向き合い、考えている姿があったので、この姿もよいものだと感じました。授業をしていると、全部のグループの発言内容までは把握できません。全体を見る目、そして時には1つのグループを集中して見る目を私はもちたいと思いました。

協議会には大府南中学校の先生方に混ざって参加させていただきました。前半は玉置先生が道徳教科化の流れや背景をお話されます。講義や先生の講演で道徳についてはお聞きしているのですが、聞くたびに道徳の大切さを感じさせられます。また、先生のお話を教員になる前から聞かせていただけるのは、とても幸せなことだと感じました。

後輩は早川先生の授業から学びます。玉置先生の助言の中で、授業時に私が気づけなかったところは早川先生の無駄な言葉がないというところです。確かに思い返してみると、早川先生は言葉を選び、的確な発問や指示を出され、無駄な言葉がなかったように思います。実習での自分の授業を振り返ると、すぐにあれこれ話してしまったように思うので、ぜひ私も実践できるようにしたいです。

その他にもシンプルなワークシート、表情発言のすすめ、生徒の発言に対しての生徒による価値づけなど、とても勉強になることばかりでした。1つずつ自分の中に落とし込んでいきたいと思います。

協議会後、校長先生からは「からの努力」についてお言葉をいただけました。「新任から3年間の努力がその後を決める」しっかりとこの言葉を意識して、努力し続けていきます。校長先生はじめ、授業をされた早川先生、大府南中学校の先生方、ありがとうございました。(松井)
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