大府南中学校の道徳の協議会に参加して(渡部)

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10月27日に大府市立大府南中学校で道徳の授業を見させていただきました。
題材は東日本大震災追悼式典での菅原彩加さんのスピーチについてでした。
津波に流され、運良く瓦礫の上にたどり着いた彩加さん(当時15歳)は動けなくなった母親を見つけます。
「行かないで。」という母親を残して彩加さんは「ありがとう。大好きだよ。」と伝えてその場を離れます。

15歳の彩加さんはどんな気持ちだったのか、考えるだけでも胸が苦しくなります。
子どもたちも一生懸命考えている様子でした。
発表していく中で「見殺しになってしまう」という意見がありました。私は「見殺し」という言葉にドキッとしました。あまりにもストレートだと感じたからです。
しかし、これが素直な意見なのかもしれないと思いました。
授業者の早川先生は子どもたちの意見を黒板に板書するというかたちで意見を受け止めているということを伝えたいとおっしゃっていました。
私もどんなかたちであっても子どもたちの意見を受け止めらるようにしていきたいと思いました。

子どもたちがグループで話し合う場面では近くに寄って話を聞きました。
近くで話を聞いているとプリントには書いてあっても自信がなく話せなかったり、何度も書いては消している生徒もいたということがわかりました。
近くに寄ってみないと分からないことだったと思います。
子どもたちのそばで、子どもたちの意見を聞くということの大切さを感じることができました。

今回の授業の題材となった東日本大震災での話は簡単に自分の思いを言葉にすることが難しい部分もあったと思います。
子どもたちが悩んで、じっくり考えるだ時間が大切なのだと感じました。
その大切な時間を生み出すためにも、早川先生のように、言葉を精選し、じっくりと待つことが大切だとわかりました。

お忙しい中、授業を見させていただきありがとうございました。(渡部)

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