中学校教育実習を終えて(牧野友)

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 私は、10月17日から11月11日までの四週間中学校教育実習をさせていただきました。

 国語の先生として「字のない葉書」の授業をしました。戦争を背景としたこの作品を読み深めていくことはとても難しかったです。私には戦争の経験はもちろんありませんし、体験談を聞いたこともありません。ですから、戦争についての知識はなんとなくあっても、当時の人の気持ちまではわかりませんでした。それでも伝えなくてはいけないことなので、自分の言葉で伝える努力をしましたが、なんとなく薄いような気がしていました。担当の先生にこのことを相談すると、先生は、戦争を背景とした書物を読んでいることを教えてくださいました。歴史書ではなく、あえて背景として書かれたものを読むことで、当時の気持ちや様子がよりわかるそうです。教材研究には、それくらいの努力が必要であることを改めて感じました。私も学生の間に戦争を背景とした書物を読みたいと思います。

 また、授業をしてみて子ども達の意見を繋いでいくことの難しさを体感しました。国語ではありますが、なんとなく私の中に出して欲しい答えがあって、それを意識するあまり子ども同士で繋げられたことを私が解決してしまうことがありました。先生の授業を拝見させていただいて、教師はあまり話していないことに気づいてはいたのですが、いざ自分がやるとなると必要以上に話してしまいました。経験を積まなければ直せないことかもしれませんが、今の自分にできることを探して直す努力をしたいと思います。

 貴重な体験をこの一ヶ月させていただきました。受け入れてくださった学校にとても感謝をしています。ありがとうございました。この体験を糧にして日々努力をしていこうと思います。(牧野友)

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