弥冨市立弥冨中学校の授業研修会に参加して(佐藤)

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昨年のことになりますが、11月29日に弥冨市立弥冨中学校で玉置先生による授業研修会がありました。私は研究授業を見学させていただいた後、弥冨中の先生方と共に研修会に参加させてもらいました。

研究授業は「いのちの判断」という教材で、道徳の授業が行われました。臓器提供について、「自分だったらどうするか」という先生の投げかけが多く、生徒も真剣に考えている様子が見られました。中でも私が特に印象に残っているのは、保護者からの手紙のシーンです。まず、生徒に「自分が死亡と判断されたとしたら、(1)全部提供する。(2)一部のみ提供する。(3)全部提供しない。どれに○をつけるか。」という発問がありました。その後に、保護者の思いが綴られた手紙を読む時間が設けられ、中には涙する生徒もいました。家庭環境に配慮は必要ですが、命の大切さを考える良い時間だと感じました。

一方で、授業の最終着地点は難しいと思いました。生徒が話す意見は「いのちは大切に使う。」「一生懸命生きる」というように、答えが1つに固まってしまっていたような気がします。テンポが良かっただけに、特に考えさせたい場面では一度立ち止まって、生徒に問い直すことが改めて必要でした。しかし、それだけではなかなか核心に迫るような話し合いに持っていくことができないのも、道徳の難しさであり今後の課題だと自分なりに感じていました。

これまで、玉置先生の紹介で様々な学校の授業を見学させていただきましたが、実際の研修会に参加させてもらい、しかもそこで意見を述べさせてもらったのは私にとっては初めての経験だったので、とても良い機会を得ることができました。こうした「常に学び続ける姿勢」は今後大切にしていきたいです。(佐藤)
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