1月12日味岡中学校学び合いの授業を参観して(吉田)

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1月12日に味岡中学校で授業見学をさせていただいた。私は午後の授業から拝見し、「学び合いの授業」を生で感じることができた。
「学び合い」といえば2期生の白井さんの研究テーマということもあり、理論的には把握していたが、やはり「百聞は一見に如かず」である。
内容は1年生の社会、地理分野「アメリカの農業の特色」の授業だ。

特に私は3つのことを取り上げていきたい。
1つ目は学び合いをしている子供の姿だ。
授業の途中で「子供全体の表情を見たら、学べる」と助言をいただき、見ていると多くのことを感じた。「わからないからスタートする」というのは、学び合いの授業の醍醐味であるが、その「わからない」を伝えられ、共に学ぼうとする姿勢に驚いた。ペアやグループになると、子供が真剣で人に伝える努力(ノートを使い説明する、わかった?と声をかける)や受け止めようとする力(人に体を傾ける、他者の考えを生かそう・自分の言葉で表現する)があり、素敵な授業だと感じた。
そして子供の同士の説明が本質を捉え、腑に落ちるのだ。一斉授業なら先生やある一部の生徒の説明が主になり、1通りで終わることが多い。しかし、学び合いはいろんな切り口があり、そこに生徒がフィットしていく。多くの生徒が納得しながら進む授業であった。まさに生徒の可能性を信じるからこそできる授業の在り方だと感じた。

2つ目はグループ活動を通しての向上である。
学び合いはグループやペアで行われる。グループの難しさは教育実習で身に染みるほど感じた。私は実習中、グループごとになると学びの質が異なり、どう工夫をすればよいかと迷った。確かに人が違うのだから学び得ること、感じることは違う。だからこそしっかりと課題に向き合う環境をグループで作り、全体交流をすることで意味のある学習になるのだと私は授業を拝見して感じた。

3つ目は学び合う内容と課題の重要性である。
子供たちが主体的に学び合おうとするには、内容と課題がどれだけ人を引き付けるかということが大切であると思う。そのためには疑問を探求したくなる、深めたくなるというのは必須であると感じた。またジャンプの課題(学び合いをより深める課題)をすることで、基礎となる知識の復習と関連付けられた見方考え方、達成感を感じることができ、よくできた授業形態だと感じた。私もそのような視点で授業などを今後考えていきたい。
私が感じたことがないことを学ばせていただけ、貴重な体験であった。

味岡中学校の先生方・斎藤先生・白井さん、ありがとうございました。

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