5月8日第5回3期生ゼミ記録(林)

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今日紹介した本は、『子どもをみる24の発想』というものです。この本には、「みる」は広く深い意味を持った言葉であるので、子どもを見るときはこれら一切の「みる」を動員してみる必要があるということが述べられています。この中で感じたことが大きく2点あります。

一つ目は、子どもを集団の中でみるということです。これは、集団の中で比較してみるということではありません。学校ではみんな同じであることが要求されます。私も、子どもの個性が押しつぶされることにずっと納得いきませんでした。確かに集団の中で育てることに意味はありますが、だからといって子どもたちを同じ形にする必要はないな、と感じました。集団の中でみると、みんな静かに勉強している中に騒ぐ子がいると、騒ぐ子が異端者として映ります。また、遅刻してくる子でも、その子のものさしでみると、「今日は昨日より1分早く来れたね」と、一人一人にあった指導ができると感じました。

二つ目は、生活をみるということです。教師は、子どもの行為からその子の心にあるものをみる力を育てなくてはいけません。しかし、中々難しいことです。この本を読み、「みようとするだけで、子どもへの指導態度が変わり、その教師の優しさを受けて、子どもの態度も変わってくるかもしれないよ」と知り、その意思が大切なのだと気付かされました。また、悪い子と悪い事を区別して指導するという新しい考え方を学べました。それは以下のようなものです。

「君は悪い子ではないよ。君は本当は良い子だ、だけど君のしたことは悪い。それは分かるね。ではどうしたら悪いことをしないようになると思う?先生もクラスのみんなも力を貸すから、一緒にその悪いことを退治していこう。君はそれを退治する力がある。」と、自分の中に住む悪い自分を退治しようと指導します。確かに君は悪い子だと決めつけられたら、それを乗り越える力は養われないなと思いました。また、自分をみつめる良い機会にもなると思います。

前の紹介した本では、なかなか子どもをみることは難しいなと感じてしまいました。しかし、まずは、自分の意思が大切なんだ、と学べ、難しいなと思うのではなくとりあえずたくさん本を読んだり、セミナーに参加するなどして自分の力をつけていきたいです。(林)
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