5月15日第6回3期生ゼミ記録(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。
 私は前回に引き続き、「授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術」(菊池省三著)という本を紹介しました。今回は全6章のうちの第4章から第6章の中で印象に残ったものを紹介しました。

 第4章では『子どもをグングン成長させる「質問」の技術』が書かれていました。ここでは「子どもが自ら考え始める質問」を紹介しました。生徒指導の場面で、「先生が言っていることが分かっているの?」という問いかけではなく、「今の自分に必要なものは何かな?」と子どもに自分を考えさせる問いかけを心がけると良いということが書かれていました。

 第5章では『子どもの学力を伸ばす「言葉」の技術』について書かれていました。ここでは「子どもの間違いを活かす教師の言葉」「授業終末の教師の言葉」の2つを紹介しました。間違えてしまった子どもに失敗感を持たせないように「○○君のおかげで学べたね。何を学んだのかノートに書いてみましょう。」と1人の学びをみんなの学びに変えることや、授業の終わりに感想を書くときに「キーワード3つで今日の授業の感想を書きましょう。」と書き方の指示をすることで感想が書きやすくなること、落ち着いて書けるように「鉛筆の音だけにして」と指示することなどが書かれていました。

 第6章では『同僚・保護者とのコミュニケーション』について書かれていました。会話が次につながらない若い教師が増えてきていると菊池先生は述べていて、同僚とのコミュニケーションでは「双方向のコミュニケーションの関係をつくる」こと、保護者とのコミュニケーションでは「クレームへのうまい対処法」を紹介しました。双方向とは教師同士の「教える」「教えられる」という関係で、「教えを乞う」ことが双方向の良い関係を築くそうです。心理的に人は教えることが好きなので、その心理を利用することでうまくコミュニケーションを取ることができるようになるそうです。保護者との関係は、まずはしっかり保護者の話を最後まで聞くこと、そして笑顔で対応することが大切であると書かれていました。
 
 本以外に、菊池先生が出演されていた番組を動画で見たことを話しました。菊池先生は子どもが自分に自信がないから学級崩壊が起こるとおっしゃっていました。「どうせできないから」と投げやりになり、人目を気にして攻撃的になる子どもたちがでできてしまうそうです。その投げやりになる気持ちを直すために「ほめ言葉のシャワー」と呼ばれる活動を日課にしたそうです。毎日1人の児童に間髪を入れずにほめるという活動です。ほめる内容がとても具体的で、よくその人のことを見ているのだなと驚きました。子どもたちは「ほめる」「ほめられる」ことでお互いを認め合い、もっとほめられたいという気持ちになり、積極的に頑張るようになるそうです。

 この本にも子どもに自信をつけさせるための教師の働きかけについてたくさん書かれていました。分かりやすい説明の仕方や、ほめ方、子どもがやる気になる教師の言葉や行動、1冊の本からこんなにも学ぶことができるのだなということを感じました。(松田)

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