5月29日第7回3期生ゼミの記録(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。玉置ゼミに入ってからいろんな先生方の本を読む機会ができてとても勉強になっています。今回わたしが紹介させていただくのは大村はま先生の「教えるということ」という本です。家にあったのですがなかなか読む機会がなくて置きっぱなしだったのできちんと向き合ういい機会になりました。

 今回は3つ大村はま先生の教えを紹介したいと思います。
 まず1つ目は"無責任な教師"です。どういうことかというと、「一生懸命に指導したんですけど、、、」というのは教師として許されないということです。一人前の教師として胸を張るのであれば、うまくいかない責任は自分にあると考えて子どもの学力が伸びないのは子どものせいではない、と考えるべきなのです。子どもができるようになるまで自分がとことん指導してあげることが大切であると学びました。

 2つ目は"ほんものの教師"です。みなさんもよく「中ぐらいの生徒をめあてに授業を進めればよい」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、それは本当に教えたことのない人の空論、または子どもを一人一人見つめて話をしない人の考え方なのである。子どもは常に一人一人を見るべきであって束にして見てはいけないのです。また、子どもを大事にするというのは優しくするのではなく、自分を超えていく存在だとして子どもの力を信じて大切にしてあげられることこそがほんものの教師だと書かれていました。

 3つ目は"一級の教師とは"です。一級の教師とは子どもたちから感謝されるのを期待して物事を教えたり、助けたりするのではなく、子どもたちに気づかれないように子どもたちを助けるということです。教えたり、助けたことを子どもたちが知ったら感謝されるとは思うけれど、子どもたちに自分の力で頑張ったと思わせることができたら、これから先生きていくための自信に満ちた、真の強さにつながるということです。見返りを求めず、あくまでも子どもたちのためにしてあげるという気持ちが大切なのだと学びました。

 最後に玉置先生が大村はま先生が亡くなる前に書いた「優劣の彼方に」という詩を紹介して下さいました。

 そこには優れているとか、劣っているという考え方はやめて、その先にあるものこそ、大切にしなくてはならない、という内容だったと思います。実際、集団社会の中で優劣をつけずに生活していくことは本当に難しいと思いますが、意識するだけでも少しは違ってくるのかなと思うので、少しずつ習慣づけていこうと思いました。(丹羽)

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