6月24日授業深堀セミナーに参加して…(丹羽・吉田)

 6月24日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。この記事では三期生丹羽と二期生吉田の学びを記事にしたいと思います。

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回初めて授業深掘りセミナーに参加しました。佐藤先生、和田先生の授業を受けて学んだことを書かせていただきます。

 まず、佐藤先生の社会の授業では、都道府県当てクイズから始まり、地震を受けた県の風評被害について考えました。初めは「かわいそう」などの同情的な意見ばかりでしたが、佐藤先生のゆさぶり発問を受けて実際に被害があった県の人たちの立場になって考えるだけでなく、自分が情報の受取り手であることを理解し、適切な情報を見抜くことの大切さを学びました。佐藤先生の切り返しのすごさや、教材研究の力の入れ具合がすごく伝わってくる授業になっており、授業を作ることの大変さがよくわかりました。

 次に和田先生の算数の授業ではL字型の面積の求め方から色々な方法で面積が求められるということを学びました。和田先生の授業を受けてみて、先生は答えが正しいときに褒めるよりも、考え方や、過程をすごく大切にしている先生だと感じました。あえて、数字を出さずに考えさせることで計算が苦手な子どもでも意見が出せるような工夫をされているな、ととても勉強になりました。

 色々な発想を1つ1つ子どもたちの言葉で受け止めていらっしゃったので授業を受けている側もきちんと見てくれているんだ、という自信につながりました。

 これからの授業では教科の見方・考え方をはっきりさせて、何をどう教えてできるようになるかを教師がきちんと持つことが求められると感じたので、指導案を書く際も意識していきたいと思います。佐藤先生と和田先生の授業を受けることができてとても勉強になりました。本当にありがとうございました。(丹羽)

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 今回、私が学んだことは大きく2つのことです。

 1つ目は「なにを身に付けさせるのか」ということです。教材を用いて指導をする中で、教科書に載っている内容だけを教えることが本当に授業なのかということを考えさせられました。授業の中で「こんな見方ができる」「こんなことに気付かせる」といった子供の姿を先生は明確に抱いていなければならず、それに基づいて学習活動を組織していくことが授業を深める上で重要なことです。例えば「曖昧な表現をつつくことで根拠を説明させ、考えさせたい」「共通点・相違点を見つけるという力をつける」「論理的に説明するために図形に数値を入れない」などたくさんの工夫が和田先生・佐藤先生の授業に詰まっていました。先生の緻密な考え・行動が子供の力を伸ばすことにつながり、行動の根底には、明確な理由が常にある、授業の中に無駄がないのだと痛感しました。

 2つ目は「繰り返していくことで教科における見方・考え方などを育てる」ということです。意図的に見方を仕組むこと、よい見方・考え方を価値づけしていくこと、そして培うための安心した環境づくりことなどが挙げられます。この繰り返しが子供にとって「こう考えよう」という考えの道筋になっていき、発展的な思考につなげていくことができるのだと気付きました。また、教科ごとの特質に基づいて「○○として」の見方を意識して取り入れていくことで子供の教科理解・教科への意欲につながると言えます。そのためにも教師として広く、多角的な見方を誰よりも持つこと、教師が主体的・対話的・深い学びを率先して取り組むからこそ子供がより育つ授業が成り立つのだと感じました。(吉田)

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今回のセミナーでも多くのことが学べました。ありがとうございました。

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