6月24日授業深堀セミナーに参加して(石川・山下)

 6月24日(土)今年度初めての授業深堀セミナーに参加させて頂きました。この記事は、2期生石川、3期生山下の学びです。

***

 私は、1時間目の佐藤先生による社会の授業について書きたいと思います。1時間目は「若手教師向け」模擬授業です。若手以前の私は、児童役として参加しました。

 佐藤先生の授業は、鳥取中部地震の風評被害報道の例からメディアの報道のあり方を考えるというものでした。本気で考えさせられる発問や、資料などに隠された仕組みの数々...。授業技術を1つでも盗もうと思っていた私ですが、すっかり忘れて授業にのめり込んでしまいました。

 授業の中で、「なぜ地震の被害が無い地域でもキャンセルが相次ぐのか」という問いに対して「同じ県だから」という答えが出る場面がありました。佐藤先生はすかさず「詳しく教えて?」と追質問をしました。

 この場面について深堀の時間に佐藤先生は、「子どもに何を広めたいのか?」と話されました。「答え」なのか「過程や考え」なのか...。もちろん「過程や考え」を広めたいのですが、その難しさは実習で経験をしました。自分の描いたシナリオから外れるのを恐れてつい「答え」を求めてしまいます。深い授業にするための勇気の要る一言。教員になる上で身につけたい授業技術の1つです。

 深堀の時間では他にも、教材研究の意義や、単元を他人事にしないポイントなど、とても濃い時間となりました。(このことについては下の記事で山下さんが書いているので割愛します。)

 最後に、今回児童として授業を受けたのですが、佐藤先生が昨年度2月末に行われた「愛される学校づくりフォーラム」で児童役をした頃の私と比較をして「今日は元気がないね」と声をかけて下さりました。思いもよらぬ嬉しい一言でした。些細な変化に気付くことが出来るそんな教師に私もなりたいと強く思いました。

 この喜びを噛み締めながら次の模擬授業では、元気に取り組んだのは言うまでもありません(笑)。(石川)

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 今回初めて授業深掘りセミナーに参加させていただきました。これまでの教師力アップセミナーとは違い生徒役として参加するということで緊張しましたが、ただ聞いているだけでは気づかなかった教師の工夫を実際に体感することができてとてもいい経験になりました。

 しかし、私が今回のセミナーで1番心に残ったことは模擬授業とは別のことでした。何かというと野木森先生のおっしゃられた必然性があるから子どもたちは学ぶということです。こんな例を紹介してくださいました。

 大きな水槽にオスメス一緒にメダカをたくさん入れます。一人一人ペットボトルでマイ水槽を作り、そこに「2匹入れていいよ。赤ちゃんが生まれたら全部あげる。」というと適当に2匹選ぶ子どもはいない。という例です。

 子どもたちは、赤ちゃんを産むにはオスメス1匹ずつじゃないといけないと考え、自主的に教科書でオスメスの見分け方を調べます。教師が教科書に載っている通り「オスは背びれに切り込みがあって尻びれの幅が広いんだよ。」なんて言っても「なんでこんなこと覚えなきゃいけないの?」となり、学習意欲はわきません。かつて私が思っていた違和感はそこにあったのです。こんなこと覚えて何になるんだろうと思いながら勉強していたのでやる気が出なかったのだと今になって気づきました。「あなたたちが聞いてないから分からないんだ」などと言ってきた教師もいましたが分からなくても授業を聞きたいと思ってもらえるようなわくわくする教材研究ができるようになりたいと思いました。(山下)

***

 長い記事を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今回の授業深堀セミナーでは、まだ書き足りないくらい多く学ぶことができました。次回も是非参加したいと思います。

ありがとうございました。
画像1
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31