「人を育てる」(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。私は趣味もなく、通学電車の中でスマホを触ってしまうのをどうしても辞めたくて、最近読書を始めました(笑)

 今回読んだのは有田和正追悼文集である、『人を育てる』という本です。この本を読んで有田先生が子どもとどう向き合っていたのか、どういう教育をしてきたのかが分かったような気がします。なかでも私が印象に残ったことを3点紹介します。

 まず、1つ目は「追究の鬼を育てる」ということです。子どもたちが主体的に納得できるまで調べたり、研究したりするような授業にすることで、子どもたちは嫌々授業を受けるということはなくなります。でも、このような授業をするためには果てしない教材研究をする必要があります。有田先生は30年間で800ほどの教材を開発されたそうです。常にアンテナを張って教材になりそうなテーマを発見することが面白い授業、追求の鬼を育てる授業に繋がるのだと思いました。また、有田先生の授業はユーモアに溢れていて、毎回子どもたちの意表をついた授業をされていたそうです。

 2つ目は「教師を超える子どもを育てる」ということです。私は最初に、こんなことになったら子どもたちから軽蔑されるのではないかと思いました。しかし、本を読み進めていくうちに、超えなくてはならないのではないか、と考えさせられました。どういうことかというと仮に子どもが教師を超える、それは社会の発展につながるとともに、子どもはユニークな教材を出してくれる先生のことを尊敬するのです。もし、軽蔑されたとしても教師はそれに耐えなくてはいけないし、それだけの度量がないと教師は務まらないのです。

 3つ目は私の好きな「おしゃかさまの指」の話です。大村はま先生の「教えるということ」でも紹介されている話で、一流の教師は、子どもに「自分1人の力で育ったのだ」と思わせることのできる教師であり、恩をきせる教師ではないのです。子どもが困っているときに、すぐに力を貸さないで待つことの大切さを学びました。私もこういう教師になりたいと思います。

 最後に玉置先生から3期生宛に「教師は話方が第一」というメールをいただきました。確かに誰かに何か伝えたいときに下を向いたり、姿勢が悪かったりすると聞いている側も聞く気が失せてしまいます。人前に立つときでなく、普段からハキハキ話せる努力をしていきたいです。

 長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。(丹羽)
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