7月17日第14回3期生ゼミ記録(静谷)

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こんにちは。
松葉杖がとれ、歩くことに幸せを感じている静谷です。

今回わたしが発表した本は、平田治先生が書いた「魔法の掃除」13ヶ月という本です。
本書には、「自問清掃」を導入した四月から子どもがどのように変化していくか、その過程で教師はどのような壁にぶつかるか、壁はどうやって突破していくか、家庭教育との連携をどうするか、自問清掃はどういうものか等々、随筆風に順をおって説いています。

今回の記事では、この本のタイトル「魔法の掃除」13ヶ月というところに着目して書いていきたいと思います。

まずは、「魔法の掃除」についてです。「魔法の掃除」とは、自問清掃のことを指します。ということで、自問清掃について簡単に説明していきます。自問清掃とは、指示・命令・注意を一切せず、さらに働くことをやめて清掃を休んでもよい掃除教育のことです。これによって、子どもたちから自発性を引き出し、自律心を育てようとすることが目的です。

次に内容について説明します。「自問清掃」は、五つのステップを踏んでいくように構想されています。一つ目のステップは、「がまん清掃」です。がまん強い意志力を鍛え、人に迷惑をかけないがまん強さ、つまり「自由」の真意を体得させることがねらい。二つ目は、「しんせつ清掃」です。ここでは、言葉ではなく行為で協力することを目指します。三つ目は、「みつけ清掃」です。自分の清掃が終わったとしてもチャイムが鳴るまで、仕事を見つけとおしてみようという段階です。四つ目は、「感謝清掃」です。目を内に向けて感謝の気持ちで働けるかを自問する段階です。五つ目「正直清掃」です。掃除時間のいっさいの行動を、自分自身の心の尺度で判断し、正直な気持ちですごす時間とする段階です。以上が魔法の掃除である、自問清掃の説明でした。

次は、「13ヶ月」についてです。普通、1年は12ヶ月で13ヶ月などありません。では、この「13ヶ月」とはどのようなものか説明します。4月から12月の話では、自発性を引き出す方法について述べています。ですが、この13月では、付け加えとしてまったく逆の自発性を潰す駄目な例について述べています。 徹底して巡回する「看守さん方式」、子ども達に相談させる 「話し合い方式」、 責任者を決めてまかせる 「班長方式」、 清掃委員が管理する 「見回り当番方式」、 道具・役割を細かく分ける 「徹底分担方式」、きちんとできたら点数シール! 「ゲーム感覚方式」、 手順をすべて画一化 「完全マニュアル方式」、雑巾がけで筋力アップ!? 「肉体鍛錬方式」、とにかく無言で掃除せよ 「精神主義方式」。以上が九つの反「自問」方式で、13ヶ月というタイトルの意味でした。

この本を読んで、掃除に関する見方や教師に対する見方が大きく変わりました。掃除に関しては、まだ実際の掃除現場をあまり見たことがないので想像がしにくいですが、とても掃除に関して興味がわきました。教師に対しての見方も子どもを褒めないで成長する方法もあるのかと、また一つ子どもと関わる方法を学べました。(静谷)




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