8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(寺坂)

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 2017年8月26日、愛される学校づくり研究会でのゼミ生吉田君の授業を見て、学べたことや疑問に思ったこと等を、まとめていきたいと思います。

 その前に、私は道徳的価値が自分に落とせるのかという点と、国語にならないかどうかという2つの視点で授業を見させてもらいました。まず、この教材の価値項目は「信頼友情」。しかし、発問で多く見られた言葉は「楽しい」。若干のずれは感じていましたが、子供役はみんな友達といる時が楽しいという風に言っていたので、自分自身に落ちたのかなと思います。少し疑問だったところもあるので国語にならなかったかどうかと共に、下で少し述べたいと思います。

 では、学びと感想を…

○ 吉田君は、褒め上手
 子供に作業をやらせた後に、絶対に行動を価値づけていた。特に、アイメッセージをうまく使っていたように感じた。それが、一部だけでなく全体を通してできていた。子供は素直にうれしいと思うし、またワザとらしくしないということも大切だと感じた。

○ 子供に読み物を持たせない時の配慮
・物語の前に、絵を使って物語の気持ちの変化をみんなで共有していた。展開が見えていると、どうしてそうなったのかな?と子供は思うと思うので、聞きやすくなったと思う。しかし、2枚の絵に対しての子供の意見の板書に漏れがあった。
・「どんなことがあって、どんな気持ちになった?」という発問は、私には国語の要素を少し入れてしまったなと感じられた。「こんなに気持ちが変わるなんて、不思議だねー。一緒に物語見ていこうか。」くらいでよかったのではないかと思う。第3学年という配慮もあったと思うし、物語の読み取りは、今後の展開を考えると大切だと思う。しかし、少し考えの幅が狭めてしまったように思った。
・範読、特にセリフの部分がとても上手だった。子供は教科書がなくても、風景が想像できたと思うし、このような道徳をするうえで欠かせないスキルだと思った。ただ、範読中の歩き回りが少し多いように感じた。私は、小学校実習が3年生だったが「前でちょろちょろ動くな!」と一喝された。先生を追ってしまって、子供の集中をそいでしまうことに繋がっていくということを教えてもらえた。
・要所で、次の展開の予想を立てさせていたのも集中を切らさない、興味を惹き続けるという点でとてもよかったと思う。

○ 発問について
・それぞれの発問で、困っている子供を一人も出さなかった。発問が、簡潔明瞭シャープだったと思う。
・発表のさせ方は少し疑問を持った。まず、1つ目の発問「どんなことがあった?」は、読み取りなので、そんなに多くの子供に言わせる必要があったのかなと思う。机間指導で丸付け法や、オープンカンニングで済ませてもいいかなと思った。また、発表し終わった子供(岩田さん)が、ふらふらしていたのが気になった。発表した子供は座らせる指導も必要だと思った。
・最後の発問の「人ってどんな時に、楽しいんだろうね」は、「みんなはどんな時に楽しいと思うの?」の方が、より自分のこととして考えやすくなったのかなと思う。人というと、難しく考えてしまう子供もいると思うので、ここは「みんな」という幅を狭めてあげた方がいいのかなと感じた。
・30秒トークで、良かったペアを全体に広めるのはとても良かったと思った。どこがよかったのか、という説明もありあてられたペアは自信をもって言えると思った。吉田君が、子供の聞く姿勢を作り続けたということもあると思う。

 ここまで書いて、読み直してすごい上から言っていますね。ごめんね、吉田君。でも全体を通して、やること考えることがはっきりしていて、とても良い授業だったと思いました。2期生もやれるんだということを、証明してくれたと思います。本当にお疲れ様でした。

 最後に、暑気払いの会の準備をしていただいたEDUCOMの皆さまありがとうございました。とてもおいしかったです。また多くの先生方とお話しさせていただけてとても勉強になりました。これからもご指導よろしくお願いします。(寺坂)

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