8月26日 愛される学校づくり研究会 第3弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。前回に引き続き、模擬授業で学んだことを書かせていただきます。

後編では子供の発表から最後・全体を通して学んだことを2つ書こうと思います。

1つ目は深い学びにつなげる活動・発問についてです。今回の模擬授業の議論のテーマでもあった「主体的対話的で深い学び」で特に深い学びがもっとできたのではないかということを書かせていただきたいと思います。

まず、子どもたちから出てきたキーワード・反応や曖昧な言葉で一度立ち止まらせるという工夫です。今回1度だけ私は授業内で「他の人から違う意見を聞くことができた」と言葉に対して「どんな言葉だった」という発問をしました。そのような発問は他の場面でも活用できたのではないかと考えています。

例えば、「共感」という言葉を深めれば価値項目である「友情信頼」の糸口になったかもしれないなどです。私は全員の意見を流れるように聞く場面等が多いように思えました。「時と場合によっては授業内で立ち止まり、クラス全体で1つの内容を考える・共感する場面を作ることは教師にしかできない役目だ」と多くの先生方から助言していただきました。また価値につながる言葉を言った時に板書していくことで子供たちの思考の道しるべとなることも学ばせていただきました。

次に深まる発問の工夫です。和田先生とお話している中で深い学びに近づくためにということで3つのことを話してくださいました。

1.子供から出てきた価値を板書に書く
2.発問などで状況を狭めないこと
3.揺さぶりの発問を入れること

という内容でした。
特に2の状況を狭めるという点では「どんなことがあって」「どんな気持ちになったから」という2つを分けてしまっていたり、「ボールが二回とも取れなかったのに、楽しいの?」と限定しすぎていたりという場面がありました。

子供自身はわかりやすく伝えようとするため2つに分けてしまうと伝えにくい、限定しすぎると言いたいことが言えないことが想定されます。そのため発問を言い切らないという工夫も1つだと教えていただきました。例えば「ボールが2回とも取れなかったのに…」という発問をすると、「僕なら頑張れない」→「でも、まき子さんは楽しい。」→「なんで?」といったように子供たちが自分たちで思考する過程を生み出せるというお話でした。発問1つで流れが変わると共に、もっとこだわりを持って考えられる先生になりたいと感じました。

2つ目は授業の終わり方です。模擬授業の中で「友情・信頼」に近づく一番の場面で子供たちの発言が「現実」と「物語」の内容が混在してしまいました。子供役のゼミ生に聞いても「何を考えるのかはっきりしてなかった」と言われた部分です。私自身も「何に気付かせようか」ということが曖昧になっていたのだと思います。それと共に様々な教材観を教えていただきました。
「よしおくんがまき子さんに励ましの言葉を書けたところを生かす」
「あなたならどんな声掛けをする」
「まき子さんを挟んで考えると」
など多面的に多角的に教材を見ていくことができると気付かせていただきました。
1つの教材でもたくさんの先生方の見方考え方で多様になり、その価値を理解することでよりよい教材研究になり、授業をするごとに教材のよさを学び続けることで磨き続けることができるのではないかと思いました。

多くの先生方からの学びを経て、これからもたくさんの見方考え方を養っていこうと思います。(吉田)

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