教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(松井・渡部)

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 川上先生のお話を聞き、2学期に向けて取り組んでみようと思ったことが2つある。
 1つ目は、援助要求スキルを教えること。「困った」「わからない」といった状態に陥ったとき、「手伝ってください」や「わからないので教えてください」と言えるスキルが援助要求スキルである。この力がないと、泣いたり騒いだりといった行動や、隠したりごまかしたりといった行動をしてしまうのだ。

 私はしばしば子どもたちに、「自分でどうしたらいいか考えよう」といった指導をしてきた。もちろん見放しているわけではなく、フォローもしている。自立を目指しての指導である。しかし、「まずはこうするといいんだ」ということを教えてあげることが、大切なのかもしれないと感じた。行動の選択肢をいくつかもった状態で、初めて「自分で考える」=「自分で選択肢から決める」という行動になるのである。

 2つ目は、子どもの「お試し行動」に毅然とした態度で対処すること。子どもがかまってほしい気持ちから、わざと「イヤイヤ」な態度を示したり、ベタベタまとわりついたりすること、中学生では言葉巧みに大人を揺さぶるのがお試し行動である。
 お試し行動を出しやすいタイプの大人に、「機械的な対応」と「要求通りに応えすぎる」というものがある。振り返ってみると、忙しいときほど機械的な対応をしてしまう。そうすると、子どもは承認された実感がなく、行動の修正ができない。また、要求に応えすぎると、行動はエスカレートしていってしまうのだ。
 キーワードは「堂々と 毅然と おだやかに」「焦らず 慌てず あきらめず」。教師である私自身がブレない指導を心がけ、気になる行動の修正を図りたい。

 具体的な対応、支援策について考えることができた2時間。まだまだできないことが多いが、自分の中で意図をもって子どもと関わり、2学期も子どもと共に成長していこうと決意したセミナーになった。(松井)



 今回のセミナーに参加させていただき、引き出しを多く持ちたいと思いました。例えば、「わからない人?」と聞くのではなく、「えっ?アレっ?と思った人」など聞き方の引き出しを多く持つこと。「苦手」を「強み」にするリフレーミングの引き出しを多く持つこと。短く太く褒める言葉の引き出しを多く持つこと。どんなことでも引き出しを多く持つことで子どもたちとの関わり方が変わっていくと感じました。自分がすぐに使えるものは少ないかもしれませんが、まずは先生方の姿や書籍から様々な方法を知ることから始めたいと思います。そして、試してみながら自分の引き出しを一つでも増やしていきたいです。

  私は社会人になり初めて教師力アップセミナーに参加しました。学生のときは「こういう子には…、こういうときは…」という話を漠然と聞いていました。しかし、今日は気づくと自分のクラスの子どもたちのことを思い浮かべながら話を聞いていました。思い浮かべるものがあると先生のお話が学びとしてだけではなく、二学期からもかんばりたいというエネルギーとなっていました。本日はありがとうございました。(渡部)

※二人の写真は、2015年度の研究室HP掲載のもの。

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