10月2日 東海市立緑陽小学校での勉強会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月2日に東海市にある緑陽小学校へ行かせていただきました。私が訪ねた時間はちょうど掃除の時間だったのですが、体よりも大きいモップを使い、一生懸命になって掃除に取り組む、子供たちから明るく挨拶をしてくれる素敵な学校でした。
この記事では、各学年の授業を見させていただいたことから学んだことを3点、書かせていただきます。

1つ目は教室の環境です。
授業のユニバーサルデザイン化を目指されているというお話を校長先生からお聞きしました。「誰もがわかる、内容についていける授業」を行うためには、教室の環境も重要であることに気付かせていただきました。どの学級も「ロッカーの整理整頓」「机の上は整理されている」といった小さなことではありますが、その環境があるからこそ「子供が学習に集中できる」「先生の指示が良く通る」のだと感じました。また、きれいな環境であるほど子供たちがイキイキと発言をしている姿が見られ、教師が積極的に環境形成に取り組むことの大切さも教えていただきました。

2つ目は算数的活動の重要性です。
今回、算数の授業をより多く見せていただいたのですが、特に2年生の「3の段の掛け算」という授業が印象的でした。机を教室の端に寄せ、1枚の紙の周りに子供たちが集合しています。その真ん中では、1つの紙皿に必要な数のうまい棒を乗せていき、掛け算の仕組みを学ぼうとしていました。例えば3×1であれば、1つの皿に3本のうまい棒を乗せていくのです。
その活動をしていると、3×2で子供たちが困惑していきます。
このとき通常なら「1枚の皿に3本のうまい棒を乗せ、その組み合わせが2セットで3×2」と考えるのですが、ある子が「うまい棒3本と皿が2枚で3×2」という意見をし、ここから子供たちが深く考えるようになっていきます。
私は「その子の考え方も素敵だな」と思うと同時に、周りの子供たちの声がけも素敵だと思いました。
「○○、そこまではあってる」「いいぞ!」「ここはこうだよ」といった言葉で溢れていたからです。子供たち全員が主体的に課題に取り組み、学ぶ楽しさを感じていたからこそ生まれた言葉だったと思います。算数的活動を通して学習にしていくことのよさを感じさせていただきました。

3つ目は考え方や見通しが現れた板書についてです。
4年生の学習で「割る数が2ケタの割り算の筆算」を行っていました。私は初めてこの学習の様子を拝見したのですが、子供たちにとって難しいということが見受けられました。その中で「見当」という項目を設け、「やり方・考え方」をしっかりと示しておられる板書があることにより、子供たちは振り返り、前の内容を生かしつつ、全員がわかる授業が展開されるのだと学ばせていただきました。その授業では、「わかるからこそ、もっとやりたい」という子供たちの姿も見られ、「わかる」「できる」と子供が感じられるということが重要であることを改めて学ばせていただきました。

お忙しい中、多くの授業を参観させていただき、多くのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。(吉田)

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