10月5日 小牧市立味岡小学校の授業研究会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
今回は10月5日にお伺いした小牧市立味岡小学校での学びを記事にしたいと思います。
味岡小学校では「学び合い」を実践しており、どの教室も入った瞬間「今まで行った学校とは違う良さがある」と肌で感じました。その中でも特に2つの学びを書かせていただきます。

1つ目は「学び合い」をする子供の姿です。
「学び合い」をしている子供たちを観察していると他の学校の児童とは違う姿が垣間見えます。「グループ活動では身を乗り出して教え合う」「『わからない』と人に伝え、学ぼうと努力する」「意見を聞く、話す姿勢が整っている」「『今の意見、わかりやすい』と子供同士で価値づけ合う」など通常の学校でも数少ない姿が、味岡小学校では当たり前のように展開されていました。そして自身の学年より高度な内容であっても、学級全体でその課題に取り組んでいきます。正直「凄い」としか言いようがありません。
では、そんな子供たちを簡単に育てられるでしょうか?
簡単なわけがありません。たくさんの工夫があり、長い時間をかけて育てられていると思います。そして多くの工夫があると思います。
私はすべての教育活動を通してこの姿が育てられているのではないかと推測しました。まるで「道徳科の目標」に書かれている文言を使用しているように見えますが、私はそれに近いものが「学び合い」の要素にあると思います。「子供たち同士、教師と児童の信頼関係を構築するような4月からの学級経営」「授業に適した教室環境」「行事への取り組み」「高学年の姿が伝統的に受け継がれている」や「学び合いという学習活動自体が子供の社会性や感性を育んでいる」といった教育活動があるからこそ、先に述べた子供たちの姿が生まれるのではないでしょうか。そして、子供自身が経験を積み重ねていくことにより、「○○たい」という意欲的な考えが生まれ、行動として現れ、あらゆる質が高まっていくサイクルが生まれているかのように感じました。

2つ目は「学び合い」における教師の在り方です。
「学び合い」という活動において「子供同士で学び合うこと」がベースとしていますが、その背景には「教師の在り方」が関係していると私は考えました。味岡小学校では「子供同士が意見を繋いでいく」「子供の発言回数が多い」「黒板の前に子供しかいない」という授業が多々見られます。その際、先生方は「みんな、どうかな?」「○○さん、どうぞ。」「だけど…」といったように子供の言葉を拾う発問をしたり、発表時に教室の後ろへまわり子供の様子を伺ったり、グループ活動時は子供たちの学びを深める机間指導をしています。このように教師が先行するのではなく、子供を主軸とし、支えるような教師の在り方を学ぶことができました。

 朝からお忙しい中、多くの先生の授業を参観、研究会に参加させていただき、ありがとうございました。たくさんの教育の在り方に触れることで、成長し続けようと思います。(吉田)

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