職場体験の子に(寺坂)

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 先日、私のアルバイト先に中学生の職場体験が来ました。

 ちょうど出勤時間がかぶり、懐かしいなぁ、なんて思っていると「寺坂、お前中学生に指示出して」と命令が下りました。与える仕事は、ハンギングという作業。メーカーから届く衣類を袋から出し、ハンガーにかけ、サイズチップをつけるという内容です。

 想像できますか?何百着もの服を延々とハンガーにかける大変さ。私もあまり好きな作業ではありません。だからこそ、全部を言うのではなく、考えさせてやらせないと!という謎の教育学部生の使命感にかられました。ハンガーへのかけ方を説明した後私は、「今から、売り場に出てどんな風に商品が出ているのか見てきてください。みんながハンギングしたものはそのまま売り場に出ます。では、作業を始めてください。」

 私なりに必死に、考えさせてみました。作業には一切口は出さず、完了を待ちどういう風なことを意識したのかを聞きました。「サイズチップがついていたので付けて、サイズ順に並べました。」「上の服、下の服に並んでいたのでそういう風に並べました。」

 作業としては、花丸です。文句なしでした。ここで私はこんな風に言いました。「どうしてそうやってると思う?」「お客さんが買いやすいようにだと思います。」どうして?で止まっておけばよかったものを、少し言いすぎました。小売りって一見華やかそうに見えるけど、裏ではこんな細かい努力があるんだなぁ、と思ってくれたらいいなあ。(寺坂)
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