10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(松井・中田昂)

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 午前中は、国語の模擬授業を通して、国語科の学力に迫る。1年生の教材「たぬきの糸車」での授業では、野口先生の代名詞とも言える、丸ばつ法で全員参加を促す。発問・挙手・指名システムでは、見逃される子どもがいるという言葉がとても心に刺さった。因果関係や判断をした根拠など、教科の内容をしっかりと指導しながら進めていく授業は、1年生にできるのだろうかとも考えたが、力をつける・鍛えるというのはこういうことなんだと思い知らされた。
 「多くの先生が教材の内容しか教えていない」という野口先生の言葉が印象的だ。私も教科の内容をどれだけ子どもたちに指導できているだろうかと、不安になった。野口先生のおっしゃる国語学力の「読字力・語彙力・文脈力」をどこまで育てられるか。学力形成の手順を振り返りながら、教材研究や授業の振り返りをしていきたい。

 午後は前半が玉置先生の模擬授業。私は生徒役として参加する。「二通の手紙」という資料。初めて聞いたお話だったが、とても考えさせられるお話だった。
 終わってから言っても偉そうに聞こえるだけだが、私は佐々木さんの行動に引っかかっていた。授業後の野木森先生と玉置先生のお話を聞いて、それがすっきりする。いかに「行動の変容」にスポットを当てるかが大切なんだと改めて学ぶ。
 野口先生のおっしゃる教材の選定、玉置先生の話し合いの再現など、普段の授業に生かせることも学ぶことができた。授業について考える、話し合うのは本当に楽しいことだ。

 午後の後半は、野口先生の「幸福の条件」の模擬授業。ゆさぶりを入れながら、価値に迫っていく授業は圧巻のもの。教師が道徳的価値について指導するということもよくわかった。
 自分のクラスの子どもだったら何と答えるか気になり出したので、いつか挑戦してみたいと思った授業。それまでじっくり道徳の授業を磨いていかなくては。

 明日からまたがんばろうという力をいただいた1日。とにかく実践あるのみだ。(松井)


今までに2度セミナーで、野口先生のお話を聞いてきた。3度目の今回は、教員としては初めてだった。教員になってから野口先生の指導の凄さを改めて感じた。

1年生の国語教材「たぬきの糸車」の指導では、狸の漢字の成り立ちや糸車の解説から始まり、一段落だけでも、内容の濃いものになっていた。

あの内容を1年生の児童が指導を受けると思うと、凄いとしか言いようがない。ただ、1年生から、このレベルで、内容を読み解いていけば、間違いなく学力は高められると思った。

野口先生はセミナーの中で、「早いうちから」「何回も」と何度かお話されていた。まさに、それに尽きるなと思う。

1年生の時から、習っていない漢字を何度も読んだり、内容を読み解いていく段階で注目すべきポイントを繰り返し確認していくことで、国語力が高まっていくと思う。

実際に、単元を通して繰り返し指導を続けていったことで、初めのうちはできなかった児童が、次第にできるようになったことがある。だから、何度も繰り返し指導をしていくことで、少しずつできるようになるのだと思った。

難しいことでも、何度も行うことで、少しずつ子供たちの学力を高めていきたいと思う。(中田昂)
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