10月23日玉置先生の祖父江小学校での指導助言に参加して(岩田)

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 こんにちは。10月23日(月)本日13時30分より祖父江小学校での玉置先生の授業助言に参加させていただきました。今回は小学校1年生の国語の授業で、自動車の「しごと」と「つくり」を資料から読み取り、自動車図鑑を完成させるという次回の授業につなげる部分の単元でした。以下にその学びをまとめます。


 今回は講評会において、良かったところ3点、改善すべきところ1点という形で話し合いが行われました。今回は、わたしもその様式で記事のまとめにしていきます。

 まず良かった点1つ目は、指示の明確さです。低学年の授業を参観させていただくのはもしかしたら初めてだったかもしれないと思うほど、今まで経験したことはありません。1年生ってどのような感じなのだろうか?と思い、子どもたちの様子を観察していましたが、自分が予想していた以上に出来ないことが多かったような気がします。そんな中で先生は、指示がとても明確でした。「今から○○をします。」「前をむきます。」「めあてを書きます。」といったように指示は1つだけに焦点化されていました。このことは子どもたちにもとてもわかりやすく、戸惑う表情も見受けられませんでした。


 2つ目は、子どもたちの発言の生かし方です。子どもたちは授業中もとても活発でにぎやかに授業が進んでいきました。その中には当然発問に適した答えを述べる子いれば、全く違う発言をする子もいます。そのようなとき、「違います。」とただ否定するだけでなく、その子の意見を尊重しながら、「○○さんはそう思ったんだね。でももう一度他の人の意見も聞いてみようか。」という声かけが見られました。そうすることで、間違えてしまった子どもも、間違えてもいいんだという気持ちになると思います。また、正解がでた時にも「○○さん分かったかな?」と確認をする姿があり、即時フォローの重要性に気付きました。さらに、めあてやまとめについても子どもたちの発言を取り入れ、子どもたちと一緒に作る課題というのは授業への参加意欲をかき立てる工夫であると感じました。


 3つ目は、教師の演技力です。導入のはじめの段階から、週末のまとめの部分まで授業を通して先生は「物わかりの悪い教師」を演じられていました。これを子どもたちの前で行うことで、学びに向かう意欲は一層高まり、子どもたちの主体性を引き出す鍵となると思います。特に小学校1年生において、興味関心の分野は授業をする上で書かせない要素であると感じます。今日も、少しリアクションを大きくするだけで、子どもたちが一気に授業に引き込まれていくのが分かりました。わざと教師が間違えることで「違うよ、違うよ。」と前のめりになって授業に参加する子どもたちの様子がありました。物わかりの悪い教師を演じながらも、押さえるところはしっかりと押さえ支援をしていく、その切り替えの仕方が非常に勉強になりました。


 改善点としてあげるならば、交流方法であると思います。授業内でペアで交流し、自分にない意見を書き直すという場面がありました。わたしも本日実際に小学校1年生を見させていただいて感じたことなのですが、想像以上に出来ないということに気がつきました。どんな時でも出力することは大切なことですが、1年生にどこまで求めるべきなのかと考えたとき、玉置先生が「ここは同じ、ここは違う」という点に気がつくことが出来たのなら、それで上出来だとおっしゃられていたことを聞いて、求めすぎることで活動が作業化してしまっていたのだと感じました。


 久しぶりに授業を参観させていただきましたが、やはり学ぶことばかりであると実感しました。そしてこのような機会をいただいているからには、できるだけ多くのことを吸収していきたいと思います。わたしもいつか授業において、子どもたちの気持ちを変えられるような授業がしたいと強く思いました。本日はありがとうございました。(岩田)
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