11月14日2期ゼミ記録〜江口さん〜(百瀬)

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 11月14日2限に行われた模擬授業で、江口さんが行った道徳の授業の記録を書きます。これは、江口さんの卒業研究に関わった内容であり、実際に現役の先生が行われたものを江口さんが行ってくれました。対象は小学校6年生です。

○授業
クラスでチクチク言葉があるという現状(死ね、ウザい、きもい)

(1)命の連続性を感じさせる
・みんなは何歳?―35億12歳
・父母、祖母祖父、曾祖父曾祖母、何人?
・人類の起源ー35億年前

(2)鎌倉時代の資料提示
・御成敗式目12条「悪口の罪について」から分かること

(3)実際に起こった自殺について
・北海道小学校6年生の遺書の内容を読む

〇検討会
・(1)(2)(3)の話す順番について、(2)→(3)→(1)の順で話すと3つの話に繋がりが生まれていく

・(2)鎌倉時代の資料は、罪だから悪口を言うことはいけないことだと感じる。一方、(3)自殺した子の遺書の資料は、傷つけるから悪口を言うことはいけないことだと感じる。同じ悪口はいけないことだと言っていても、資料によって感じ方が違う。

・2つの資料より、何気なく言ってしまう悪口はこんなにも悲しい事実を生むことを共有し、「1人でもかけたら今がない」という命の大切さにつなげる

・鎌倉時代の資料を提示する時、今も昔も悪口はあるという事実を認め、悪口は人間の本質であることを認める

・授業の初めに、チクチク言葉があるというクラスの現状を言うべきか
→クラスの現状によって判断
→はじめに言うと、ゴールが分かってしまい、考えない子どもが出てくることがある


 みんなの意見合わせることで、様々な視点から考えることができたと思います。実際に現役の先生がやられた授業であり、ただ「言葉の暴力がいけないことだ」と伝えるのではなく、鎌倉時代の資料をもってくることや自分の年齢から1つの命が生まれることのすごさを感じさせる話題を取り入れることなど多くの方法があるのだなと勉強になりました。江口さんおつかれさまでした。(百瀬)
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