2期生の模擬授業ゼミに参加させていただいて (安部)

画像1
 昨日(12月19日)は先週に引き続き、2期生の先輩方の模擬授業ゼミに参加させていただきました。先週同様、さすがだなと思う授業展開、反省会でも多くのことを学ばさせていただきました。

 昨日の授業は、佐久間さんの社会(北方領土について)と古川さんの社会(戦争中の人々の生活について)の二本立てでした。

 お二人の授業で共通して素晴らしいなと私が思ったことは、“子どものことをとてもよく見ている”ということです。授業を始める前に、授業者の先輩には内緒で子どもの設定(よそ事をしている子や自分の意見をなかなか言えなかったり、言っても声が小さい子など)をするのですが、実際に授業の中で授業者の先輩はそれをすぐに見破ってしまうのです。そして、その子どもに合った対応を自然にすることができるのです。このことは前回の模擬授業の時にも授業者の先輩方が自然にできていてとても驚いたのですが、今回の授業者の先輩方もできていたので、やはり経験を積んできた先輩方は違うな、と改めて感じたことでした。

 ここからはそれぞれ授業について私が思ったことを書きたいと思います。

 まず、佐久間さんの北方領土の授業についてです。「なぜ北方領土に日本人は住んでいないのか」と課題設定し、北方領土が日本の領土であることを学ばさせるだけでなく、それを踏まえた上で、どうして日本人が1人も住んでいないのかを考えてさせるのがとても良いと思いました。こういった誰でも自然に疑問に思うようなことを課題にすることが子どもの本当の学びにつながるのではないかと感じました。
 
 しかし、課題を解決するための良い資料がなかなかないそうで、資料を使って課題解決するための発問になかなか苦戦し、私もこれだ!と思う発問を考えることができませんでした。

 次に、古川さんの戦争中の国民の生活についての授業です。導入で天気予報の話題を出し、天気予報は日本では、国民に知らされていなかったこと、そのことから国民はとても制限のある生活を強いられており、苦しい生活だったということに持っていく授業展開はとても納得のいくもので、子どもたちの学びも深まっていくだろうなと思いました。

 しかし、その天気が真珠湾か日本のどちらを提示したら良いのか、とても混乱する議論になりました。授業の内容的にはさらっといきたいところではあるのに、どちらの資料を提示するかでこんなにも深く考えなければならないことに驚きました。子どもの興味を引くために今までにはない資料を使ってみたり、より子どもの身近にあるものを取り上げるのはとても良い方法ではありますが、その後どのように授業の中身に持っていくか、よく考えなければいけないのだな、ととても勉強になりました。

 今回もとても貴重な体験をさせていただきました。玉置先生、2期生のみなさん、本当にありがとうございました。(安部)



      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31