中学校実習での子どもとの何気ない会話(静谷)

 こんにちは。3期生の静谷です。教育実習も無事に終え、最近は教育実習前と変わりない大学生活を送っています。ただ、教育実習を経て、何も変わっていないこともありません。1番大きく変わったと思うことは、講義に対する姿勢が変わりました。

 教育実習後は、大学の講義でも実際に子どもの立場として講義を受け、先生の講義の進め方、学生の講義への巻き込み方など、講義内容以外にも目を向けるようになりました。やはり、元教員という先生が多いため、そういったところもとても参考となります。これからも続け、精力的に講義を受けていきたいと思いました。

 さて、そろそろ今回記事にしたかった内容に入ります。

 教育実習を終え、ふとした時には子どもたちとの想い出が頭をよぎり、充実した日々だったなとよく思い返します。そうした時に、ある子どもとの会話がとても疑問に思いました。これからその子どもとの会話の一部を書きます。その子どもは入院をしていて、私が教育実習2週目の時に退院して、まだお互いを理解し合っていない前提とさせていただきます。

子ども「先生のこと全然知らんし。だって簡単に挨拶されただけだし。」
私「確かに〇〇さんには、簡単にしか自己紹介してなかったね。いいよ、何か質問したいことある?」
子ども「んじゃ、先生の今までで一番やらかしたこと教えて。」
私「やらかしたことを語る」

 これが私が疑問に思った会話の一部です。
 皆さんは、この会話で疑問に思ったところはありますか?
 私が疑問に思ったところは、子どもの質問内容です。普通であったら「先生の好きなスポーツは?」「先生、彼女いるの?」などといった端的な質問がくるはずです。なのにこの子どもは、やらかしたこと、つまり私の失敗談を聞こうとしました。私は、この時何も考えず、偽りなく失敗談を話しました。

 それからです。その子どもは、どんどん私のところに来て、話をしてくれるようになりました。また、私の授業の時でも積極的に発言をしてくれて、とても助かりました。

 今、振り返るとあの会話が、私とその子どもの関係を大きく近づけたのではないかと思いました。自分の失敗談など、なかなか人には伝えられません。それを何も隔たりなく話をしたことによって子どもは、「この先生は、偽りなく本音で聞いたことを教えてくれる」と思ってくれたのではないかと思います。私はここから、子どもの何気ない質問でも本音で伝えることの大切さを学びました。何気ない子どもとの会話でも学べることはあり、もっと子どもとの会話も大切にしていきたいと思いました。

*下の写真は、私が中学校実習で子どもたちにプレゼントしたプラ板です。(静谷)

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