1月15日渋川小学校現職教育に参加して(吉田)

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 1月15日、渋川小学校の現職教育に参加させていただきました。今回は高学年の授業を中心に参観させていただき、検討会まで出させていただきました。本記事では拝見させていただいた各授業で学ばせていただいたことを記事にさせて頂きます。

○ 特別支援学級 「かいものをしよう」
 本授業は前半部分を見させていただきました。教材に興味を持たせるために行事と絡めて、意欲を高めようとされ、買い物へ行く際に必要な「挨拶」や「計算」を複合的に行っていました。このように授業を進める先生の姿や繰り返しながら学んでいく児童の姿がとても印象的でした。子供の姿をしっかりと観察され、長い目で成長を支えようという先生の考えをお聞きし、私自身がこれから出会う子供たちにもそうしたいと感じさせていただきました。

○ 6年生道徳1「合唱コンクール」 社会的役割の自覚と責任
 本授業は後半部分を見させていただきました。本授業では2つのことを感じました。
「基準を意図的に話すことによさ」ということです。
先生は授業中に「6年生だから互いの立場に立って、気持ちを考えることが重要だね。」という一言がありました。自身の意見だけでなく、取りえる行動を検討する活動によって、より豊かに子供が考えられるのようになり、一言で方向づけを行っていることを感じました。一言ですが、授業で話す一言の重みを改めて感じさせていただきました。
「討論会を行い、を理解して深めることができる。」ということです。
両者の立場で考えたあと、討論会を行っていました。代表者8人が合唱コンクールに「出る派」「出ない派」の2者に分かれます。周りの子供は聞き手です。討論をする中で両者の意見から、共感していき、ある児童が「なるほど」というくらい全員参加していました。一人で考えた「取り得る行動」を全体で共有していく中で「こういう生き方をしたい」という姿が顕著になるのだということに気づかせていただきました。

○ 5年生算数 「割合」
 本授業は前半部分を見させていただきました。
割合の概念を形成しようとする授業で、子供の理解を確認しながら行われていました。「図に情報を書くことにどんな良さを子供が感じれば、自らやる?」「正確に物事を伝えるならどのように言うか?」と自分自身に問い続けていましたが、なかなか難しいと思いました。これから私自身、勉強していきたいです。

○ 6年生道徳2「合唱コンクール」 社会的役割の自覚と責任
本授業は後半部分を見させていただきました。前時のクラスと同じ教材を扱われていましたが、新たな学びができました。
それは「選択させるが、どちらの価値を共感させる先生の工夫」です。
合唱コンクールに「出るか」「出ないか」という判断を子供にさせ、発表をしていました。
そのクラスは「出ない人」が一人で「出る人」がほとんどでした。先生は議論のため、一人の子供の意見を紹介し、その後「この意見に対してどうですか?」と子供を繋いで意見をひろげていきます。当てられた子は「○○というのもわかるけど、△だと思う」と話していました。私はこの子の「○○だけど」という部分で、共感的な雰囲気によりなったと感じます。
その後、クラスとして意見がまとまった時に先生は次のような言葉もそうでした。
「みんなで決めた「出る」という判断も素敵だし、Aさんが言った「出ない」という判断も先生は素敵だと思う。」
全員が真剣に頷く子もいる中で、先生が共感的に授業を進められていました。私もこのようなことができるようになりたいです。

○ 5年生道徳 「背中」 親切・思いやり
本授業は1時間通して参観させていただきました。
本授業では特に「子供の反応を大切さ」を学びました。この授業中、「ハンドサインで同意を表す」「子供が首をかしげるを見て、意図的指名」「子供の困った顔をみて、先生が立ち止まる」という多くの反応を大切にしていました。「先生が見てくれている」「授業に参加しやすい」という雰囲気作りが基盤としてあってこその深まる道徳なのだと感じました。
また、授業全体を見通す際に45分という限られた時間の中でどこに重点的に行うかという見方は私にもなかった考え方でした。4月から生かしていこうと思います。

○ 講演会
今回は考え議論する道徳ということで「取り得る行動の検討」について話されました。「取り得る行動」を判断することで、「1つじゃない行動パターンから、自分なら・相手なら」と考えることで道徳観が豊かになるということが分かりました。また、その取りえる行動を子供から考えださせることで、それぞれの道徳的価値観が現れたり、「自分では取らない行動」に対して子供に意見をさせることで「子供の本音や弱い気持ち」に着目させることができるということが学ぶことができました。

今年は私自身「先生になる年」です。今回の学びを生かし、渋川小学校の先生方のように「子供について笑顔で話すことができる先生」になりたいと思います。本当にありがとうございました。(吉田)

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