1月30日2期生ゼミ記録〜江口さん〜(吉田)

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1月30日に公開ゼミとして模擬授業を行いました。本記事では江口さんの授業を記録として書かせていただきます。
<教材>
5年生 算数 「複合図形」 『複雑な立体の体積を工夫して求めよう』
<授業の流れ>
・実際の図形(L字型)を見せ、違いを気付かせる・発問を行う。
・課題を提示する
・線を引くとできるということを意識化させる
・プリントした図形に線を引き、体積を求め、線を引いた場所を交流させる。
・全体交流時に取り外し可能な図形を示しながら、説明する。

<検討会にて>
・図形のすべての辺に長さを書いていた理由
 授業者は「図形のすべての辺に長さを書くことによって必要な情報を取捨選択させたい」という意図があった。検討時には「必要な情報しか載っていない教科書」と本授業で活用した図を使うことのお互いのメリットとデメリットを考えていった。

・どこまでを復習するべきか
 本授業のつながりとして4年時の「L字型の面積」を導入で活用するのはどうであるか問うことについて話し合った。その時点まで立ち返る必要性があるのか、図形を見せるだけで前段階の考え方を想起させることができるのかという議論を行った。

・課題までの導き方
 本時授業の課題に「工夫して」という言葉を授業者は用いたが、その内容が児童役まで理解されていないのではないかという指摘があった。この点の解消として「今までの図形との違い」をより気付かせ、子供たちが「工夫をしたらできそうだ」と思える段階まで導入時で扱うことにより「工夫する」といった思考に子供たちがなっていくのではないかと考えた。

<先生方の総評>
・授業の目的が変化している
 授業内で「体積を求めること」「線を引くこと」といったように授業内での目的が変化していしまった。「子供にこの教材を通して、どんな力を育てたいか」という点を明確にすることで発問と活動を一体化させることでシャープな授業展開を行える。

・子供の意識と先生の意識は同じであったか?
 授業内で子供が図形に線を引く際に「線を引いて何をしたかったのか」ということを聞く必要があった。先生は「線を引けば、図形が子供のわかる形になる」という考えがあるが、それを子供たちが気付く必要があるからだ。子供の意識を考えた上で逆算しながら授業を組み立てていくことが求められる。

・答えではなく、「したい」という考えを求める。
 答えを尋ねるのではなく「どことどこの線の長さを聞きたいか」という子供の「こうしたらできそうだ。こうしてみたい。」という気持ちを聞くこと、聞こうとする態度があるとより、子供たちの言葉で授業展開が行える。

卒論発表会をしてから授業を行いました。本当に大変だったと思います。
しかし、江口さんはそんなことを感じさせないくらい授業を一生懸命行ってくれました。
本当にありがとうございます。お疲れ様でした。
また、本ゼミで「一人の努力を無駄にせず、みんなで授業検討会をし、全員で高め合う」2期生のよさも多くの方に感じてもらえました。これからは各々違う場所に行きますが、この関係を続けていけたらと思っています。
今後とも2期生をよろしくお願いいたします。(吉田)

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