12月1日 授業深掘りセミナー 第9回教育と笑いの会で学んだこと(静谷、安藤、嶋藤)

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こんにちは。3期生の静谷です。

 わたしは、「話し」に焦点を当てて記事を書いていきたいと思います。

 野口先生の授業では、「話し」のなかでも言葉の豊富さに印象を受けました。野口先生は、子どもたちに「まげる」と「あげる」の違いを授業のなかで教えたり、「しっかり」などという抽象的な指示ではなく「大きな口を開けて」と具体的な指示をだしていたりと、言葉が豊富であると感じました。

 また、子どもたちを価値付けする際では、一人一人違った言葉で価値付けをし、ここでも言葉の豊富さを感じました。これだけ言葉が豊富であれば、子どもたちに指示をする際には、具体的でなおかつ的確に指示ができ、子どもたちも行動がしやすく、教師も子どもたちが指示通りに行動してくれるため、どちらにとっても良い事ばかりです。言葉の豊富さの大切さを野口先生の授業から学ばせていただきました。

 午後の部の柳亭小痴楽さんと桂雀太さんの落語からでは、柳亭小痴楽さんからは「テンポ」、桂雀太さんからは、「間」について学ばせていただきました。

 柳亭小痴楽さんの「テンポ」とは、話の序盤はゆっくりと話されていましたが、クライマックスに近づくにつれテンポが早くなるというものです。このテンポによって、クライマックスに近づくにつれてどんどん話に惹きこまれていきました。常にテンポが早いと、なかなか相手に内容が伝わらない場合があります。しかし、徐々にテンポを上げていくことは、聞き手を話に惹きこませる効果があるという事を学びました。もちろん話のネタによって、効果は変わってきますが、ひとつのテクニックとして活用していきたいと思います。

 桂雀太さんの「間」とは、クライマックスのことです。あそこであれだけ「間」をとられたら「次どうなるのか?」と期待せざるを得ません。教師の話にも「間」というものはとても大切なことです。しかし、教師は「間」を持たず、常に話し続けてしまうことが多々あります。「間」というものは、子どもを惹きつける効果もあると同時に、教師自身がゆっくりこれからの展開を考えていく、ある意味冷静になる時間でもあると思います。話をする際には常に話し続けるのではなく、「間」を少し意識して話していきたいと思いました。

 今回は、「話」について焦点を当てて記事を書かせていただきました。今回学ばせていただいた「話し」というものは、日常生活からでも意識すれば身につくものばかりだと思います。日常生活でも実践してみて人を惹きつける「話し」を身に付けたいと思います。(静谷)

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 こんにちは。4期生の安藤です。先日参加させて頂きました、12月1日の授業深掘りセミナーと教育と笑いの会があり、私はあの野口先生が実際に小学生に授業されるということでどんな授業をされるのか、野口先生の授業からたくさん学ぼう、ととても楽しみにしていました。そんな私がセミナーで学んだことを書かせて頂きたいと思います。

 私がこのセミナーで強く心に残ったことは「向上的変容」についてです。

 「向上的変容」とは野口先生の言葉で言うと、「教育とはそのままにしておかないこと」つまり「より(子どもたちが)幸せになるようによくすること・変えること」で、今回実際に小学生を対象とした授業の中でも野口先生はそのポリシーを貫かれていました。私は以前教師力アップセミナーで野口先生のお話をきいたとき、野口先生は子どもに「間違っていることは間違っていると教えなければならない」「できるようになるまでやらせる」と仰っていて、果たして実際に子どもに対してそんなことができるのだろうか、子どもは怯んでしまうのではないか、野口先生はどうやって子どもにアプローチされるのだろう、とずっと思っていました。

 授業が始まると野口は音読で声が小さい・挙手をしっかりしない子どもたちに「だめ。もういっかい。」「しっかり大きい声で。」「手を曲げるな。」と何度も何度もできるようになるまでやり直しをさせていました。そして、できるようになったら「よーし。」「すごーくいい。」時には頭を撫でて微笑みながら褒められていました。私だったら途中でまぁこれくらいでいいか、とか子どもに嫌われるんじゃないか、と考えてやめてしまっていたと思います。野口先生曰くそれは教師の弱さであり、言葉ややっていることは厳しいけれど、その本質には野口先生が本当に子どものことを思っているからこそであるということがよくわかった場面でした。野口先生によって小さな成功体験が積み重なり、最後にはあんなに声が小さく、挙手もきちんとしなかった子どもたちがしっかりと音読をし、しっかり挙手するようになっていて、野口先生の教育の効果を感じました。

 教育の意味をもう一度受け止め直し、自分の中の教師の弱さと向き合って、野口先生のような本当に子どもを良くしたいという思いを持った教師になれるよう努めたいです。

 授業をしてくださった野口先生やこのような機会を設けてくださった玉置先生、関係者の皆さま、ありがとうございました。(安藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤です。先日、私は授業深掘りセミナー、教育と笑いの会に参加させていただきました。その中で今回は、授業深掘りセミナーで学んだことについて記事に書いていきたいと思います。

 授業深掘りセミナーでは野口芳宏先生が実際の子どもに向けて授業をしてくださいました。野口先生から毎回学ぶことは、分からなさの自覚を子どもにさせることが大切だということです。子どもにとって分からないというのは、恥ずかしく、隠したいものです。だから、発言できなかったり、授業へ参加しようとしないのだと思います。そこで、教師が分からないということを分かっていることは素晴らしいことだと言えば、子どもは素直に自分の気持ちを表現できるようになります。野口先生の授業を受ける子どもはいつも素直だと感じます。分からないを自覚する子どもに育てるということは、分からないで終わらず、分かるまで探求し続ける子どもに育てることではないかと感じました。これも授業へ全員参加させるテクニックだと感じたので、私も子どもに分からないの自覚をさせていきたいと思います。

 他にもたくさん学ばせていただきましたが、他のゼミ生が書いてくれているので私は1つに絞って書かせてもらいました。

 今回もこのような学びの場を設けてくださった玉置先生をはじめとする関係者の先生方、ありがとうございました。4月からの教員生活に活かしていきます。(嶋藤)


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