1月12日 教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(遠藤・加藤奨基)

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 こんにちは。先日成人式を終えて、久しぶりに恩師と再会し、沢山の刺激をもらった五期生の遠藤です。こんな先生になりたい!という思いが更に強まった、素敵な一日になりました。

 さて今回は、1月12日に大口中学校にて行われた教師力アップセミナーから学んだことについて書きたいと思います。

 授業を考えるにあたり、最も時間をかけるべきなのは教材研究であるというお話を聞き、改めて教材を分析して、教えるべきものを見出すことの大切さを感じました。白石先生による教材分析は、プロローグを深く読み、クライマックスを明確に捉え、教材の持つ特徴と規則性から課題を見出す等、授業化する際子供にどんな点を学んで欲しいかについて意識していらっしゃる素晴らしいものでした。

 こうしたお話を聞く中で、以前読ませて頂いた板書についての本の中で、白石先生が仰っていた次のようなお言葉を思い出しました。

「子供の反応を書いていくときに大切なのは、単にそれを書きつらねるだけでなく、それがどう収束するのかがわかるようにしなくてはいけません。」(これでできる!「板書」の仕方がわかる / 白石範孝編集代表 『使える授業ベーシック』シリーズより)

 子供が考えを出すことは大切ですが、それだけでは勿体無いのだと思います。それらの意見が常に意識的に問題解決へと進むよう、教師が意図的に導くことが大切なのだとわかりました。

 また私は、自分自身が本を読むことが好きなので、読書の楽しさと物語の世界の面白さを子供たちに伝えられるような教師になりたいと思っています。白石先生は今回のセミナーの中で、読書力を育てるには、本を読む機会ばかり与えるのではなく、教師自ら楽しむ読み方を伝えていかなくてはいけない、と仰っていました。

 その言葉を聞いて私は、私がこれまで考えていた読書週間やビブリオバトル等の取り組みは、どれも方法ばかりで心が足りていなかったのだ、と衝撃を受けました。大学生として沢山の本と向き合える今のうちに、楽しむ読み方を自分なりに模索していきたいです。そうして見つけた読み方に基づいて、子供たちが積極的に楽しめるようなイベントを考えたいと思います。

 今回のセミナーでの役割として、私は今回お茶をお出しする担当をさせて頂きました。急須から湯のみにお茶を注ぐ時は、少量ずつ順番に注いで濃さを均一にすることや、お出しする際は目線が先生方よりも下になるよう、膝をついてお出しすることなど、社会人としてのマナーを先輩方から学び、大変勉強になりました。ポイントは、お話の邪魔にならないようタイミングを見計らってお出しすることと、茶托にお茶がとんで汚れていないかきちんと確認することだと思います!参考になりましたら嬉しいです。

 今回の教師力アップセミナーから、国語を専攻する者として国語の授業がどうあるべきか、国語を通して子供たちがどんな力を育むことができるのかを学ぶことが出来ました。素晴らしいセミナーを開催してくださった白石先生、こうした機会を与えてくださった玉置先生をはじめとする先生方、そして、仕事内容から礼儀作法まで様々なことを教えてくださった先輩方、本当にありがとうございました。(遠藤)

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 明けましておめでとうございます、四期の加藤奨基です。以前書籍を読ませていただいた白石先生に新年一発目のセミナーでお会いできるということで、今回はとても楽しみにさせていただいていました。

 お会いした白石先生は、以前から本の写真で拝見させていただいていた白石先生と同じ白石先生で(当たり前!笑)、朝の玄関挨拶にも力が入るというものです!

 今回のセミナーで特に印象的だったことが、白石先生がおっしゃっていた「国語の問題解決学習」です。入念な教材分析・教材研究から課題を提示し、子どもたちそれぞれの思考のズレから問いを持たせ、主体的・対話的な活動を通して解決へ至る中で「用語、方法、原理・原則」など他教材でも通用する汎用的な力を身に着けさせ深い学びとする、という具体的な授業作り方法を聞くことができ、以前書籍で読ませていただいた国語の論理と子どもの主体的対話的で深い学びが絶妙にミックスされた授業作りだと感じました。

 また、白石先生の論理的思考による国語授業は、野口芳宏先生の明確な答えのある国語授業に通じるものがあるとも感じました。野口先生も白石先生も、題名や表現技法など本文に基づいた論理的な観点から、曖昧になりがちな「国語の答え」をしっかりとした理由から導かれていたと思います。自分も国語授業を作るときは、他教材にも応用できる力、身に着けた力から論理的に答えを導き出す力の二点を子どもたちに習得させられるような授業作りをしていきたいなと思います。
 
 今回のセミナーは僕が人生で三冊目に読んだ教育書の先生にお会いすることができ、とても嬉しく学びの深いものになりました。本でしか知らなかった先生が目の前にいる様子は、さながらスターを前にしているようでかなり緊張しましたが、そういった経験ができるのも玉置ゼミの醍醐味だなと再認識できたセミナーでした。新たな学びをご指導くださった白石先生、このような機会をくださった玉置先生をはじめとする先生方やセミナー関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)
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