2月16日名人会での学び (二村、安部、北神)

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 こんにちは。5期生の二村、4期生の安部、5期生の北神です。2月16日に行われました、名人会で学んだことを午前の前座会、午後の名人会、マジックショウ体験の3つの項目に分けて学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは。5期生の二村葵です。先日2月16日に株式会社 EDUCOMで行われた名人会での授業づくり研究会で学んだ事を書かせていただきます。

 午前は前座会の方が2名、算数の単元である分数の模擬授業をしてくださいました。
この単元で子供たちに意識させることは「もとの大きさ」を2つに分けた1つ分ということであり、無駄なくここにたどりつけるのがいい授業ということを学びました。また「もとの大きさ」ということを意識させる下積みであり、小学校5年生の教材までつながっていて、それへの布石ということを学び、基礎の大切さをあらためて実感しました。

 印象的だったのは、板書の仕方と子供に対する受け答えです。板書は子供から出たタイミングでその意見を使って板書を行なっていたり、子供たちの言葉が反映されていて、一緒に授業を作っているところがとても印象的でした。また子供に対する受け答えでは、「本当に半分なのかな?」「どうやったら分かる?」と子供の意見と意見をつなげるような受け答えをしており、それにより深い追求や学び合いが発展していくことを実感しました。

 教材研究をして、平面の図形を活用する時はぴったり重なるという表現ができるが、ケーキという立体の図形があることにより、ぴったり重なるという表現は適切ではないことがわかり、これが教科書の意図を読み取ることであることを学びました。教材研究の新しい視点を学ぶことができ、使われている資料には意味があることに気づいたので、これからの教材研究をする際に活かしていきたいです。

 今回、素晴らしい授業を見せてくださったそしてこのような機会を設けてくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(二村)

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 こんにちは。4期生の安部です。私からは、午後の伊藤彰敏先生の模擬授業から学んだことを書きたいと思います。伊藤先生の授業はやはり「布石」の連続ですが、子ども役をしていると、そんな仕掛けには気づかず、まんまとだまされてしまいます。授業後の深掘りでフェローの方が授業を分析される中でやっと気付くことがたくさんあって、やはり深掘りあってこその学びの深まりだなぁと改めて感じました。今回の授業は中学校2年生の文法の授業でした。文法の授業をわざわざ選ばれた伊藤先生がまずすごいな、と感心しますが、実際に授業を受けてみて、文法の授業でこんなに主体性が生まれるものなのか、と今までの文法の授業のイメージが覆されたというのが率直な感想です。

  深掘りをしていく中で、特に印象に残った2点の学びについて示したいと思います。
まず1つ目は、「課題意識を子ども自らがもつような導入の工夫」です。伊藤先生は最初に6つの動詞を提示され、それらを3つに仲間分けすることから始めましたが、今日はこういう授業をやる、というような課題の提示は特にしませんでした。しかし、先生の自然な誘導で今日の授業は橋本さんはどうやって動詞を仲間分けしたのかを考えていく授業だな、ということがすんなり入ってきました。これこそ課題を提示するという形にこだわらない、子どもの知りたい、やってみたいという主体性を引き出す授業ではないかと思いました。導入が大切だとよく言われるのは、子ども一人一人の学びの出発点であり、導入で何を感じ、考えるかで、1時間の授業がどう深まっていくかが決まるからではないかと思いました。

 2つ目は、文法のきまりをつくった橋本さんの気持ちになって、その法則を見つける、という文法の授業では珍しい授業展開をされたことです。一般的な文法の授業では、それぞれの活用の仕方を覚えることに時間をかけることが多いですが、伊藤先生はその部分はさらっと確認するだけで、表をじっくり見てそれぞれの活用の仕方を比較するということに時間をかけていました。文法は法則を知ってしまえば練習あるのみですが、その法則をどれだけ落とし込めるかが深い学びにつながる大切な鍵ではないかと思います。覚えるだけ、はめるだけだからと授業をする教師が初めからそのような考えをもっていては子どもの思考は深まりません。どんな教材にも深い学びにつなげるべきポイントがあることを常に意識して授業を展開するようにしたいと思います。

 今日は模擬授業の子ども役を3回もやらせていただいて、正直疲れましたが、授業ってやっぱり面白いなぁと学べば学ぶほど感じます。

 このような貴重な学びの場を提供していただきました、玉置先生を初め、関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは!五期生の北神です。2月16日に名人会に参加させて頂きました。今回はその中でもマジックと対談からの学びについて書きます。

 私が一番印象に残っているのは、“選んだ”のではなく“選ばしている”ということです。お客さんは自分が選んだカードをマジシャンに当てられたと思いすごい!と感動します。でも、それは、マジシャンが、お客さんの答えに対して次に返す言葉を変えることで、最初から決めていたカードに誘導しているからだと知りました。誘導して、お客さんに自分が選んだという感覚にさせているのです。

 これは、子ども達を惹きつける授業の仕方にも通じるのではないかと思いました。自分の力でできた!分かった!と思える授業であれば、もっと学びたい!という子ども達の意欲にも繋がると思います。しかし、子どもの発言に対して、柔軟に様々な返し方をすることは簡単なことではありません。だから、事前に、子ども達からどんな発言がでそうか推測して指導方法を考えておくことはすごく重要だと思いました。山下さん、素晴らしいマジックを見せて頂きありがとうございました。(北神)
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