2月20日北里中学校での学び(加藤諒太、長谷川、鏡味)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は2月20日に見せて頂いた北里中学校での社会科授業について書かせて頂きたいと思います!

 今回は北里中学校で社会科授業を見せて頂きました。自分は中学校実習で行った社会科授業で大変苦戦しました。どのように苦戦したかと言うと、地理の授業で、どうしてもただの作業になってしまい、そこに学び合いの姿や深い学びを作ることができませんでした。社会科としての学びを果たして作ることができたのか、意味のある授業だったのか疑問が残る結果となってしまいました。なので今回はどのようにすれば生徒たちが学び合う姿を作れるのかと言うことに着目して授業を見させて頂きました。

 二つの社会科授業を見せて頂きましたが、一つは明治の地租改正の授業、もう一つは室町時代の文化についてでした。

 地租改正の授業では地券の資料をもとに内容を読み取り、地租改正が行われた背景や仕組みについて読み解いていくと言う形でした。この授業で学びとなったのは資料の提示の仕方です。難読な漢字の資料を最初から出さず、生徒たちが行き詰まってから提示していました。このようにすることで、生徒たちもぐっと授業に入っていき、グループで最初は「ここはこうじゃないかな‥」と言う言葉が交わされていましたが、資料が配られた後は「やっぱりそうだったんだよ!」と対話も加速していきました。このように資料を提示するタイミングというのも生徒たちの対話を加速させる手立てになるのだと学ぶことができました。また小牧市では小学生のうちから学び合いを実践しており、対話の基礎ができているなと感じました。その基礎を先生方がうまく引き出していると感じました。

 室町時代の文化の授業は知識・理解の内容ということで内容をしっかりと抑えていくというものでした。しかしただ、こうだから覚えてというのではなく、京都の成り立ちや文化の名前の由来、特徴などを捉えさせながら進めていました。その後の質問で、2人の先生がどちらも、ときには知識をしっかりと抑えることも大事だと聞き、今後に生きるいい学びとなりました。確かに社会科はある程度の土台から、自分の意見を持ち、対話から学びを深めていくものだと僕は考えています。知識・理解つまり土台を構築することも大切だということを教えて頂きました。また、話し合わなければ知識は定着しないというお話も頂きました。

 そして、学び合いをするために、グループワークの中で気をつけることはグループの中の人間関係で、教える子も聞く子も学び、わからないことはわからないと聞ける、言える雰囲気が大切だと教えて頂きました。指名も対角線上に位置する子どもを確認しながら当てることで全員を参加させるようにすることができるのです。学級全体で問題に取り組み、解決していくことこそ「学び合い」なのではないかと感じました。

 このような機会を与えてくださった玉置先生ならびに校長先生、たくさんのことを指導してくださった水野先生、下村先生ありがとうございました!(加藤諒太)

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 こんにちは。5期生の長谷川朋美です。今回は2月20日に小牧市立北里中学校で学び合いの社会科授業を参観させて頂きました。そこで学んだことを書かせていただきます。

 私は初めて学び合いの授業を観させて頂いたため、どのような授業であるのか、とても楽しみにしていました。授業をしてくださったお二方の先生のお話で特に印象に残ったことは、話し合いをしなければ知識は定着しない、ということです。やはり、インプットだけでは知識の定着は難しいのだと感じました。生徒は一度言ったことに対して一回で理解することは難しく、知識を定着するためには学び合い、話し合いををすることが大切だということを知りました。そのため、授業内では生徒が分かったことや、気づいたことなどに対して周りの子に話をしたり、それらをアウトプットできる授業をする必要があることに気づくことができました。

 一方で、グループワークの授業を行った時に分からない子や学び合いの中から落ちてしまいそうな子がいます。私はそのような生徒に対して教師は直接指導援助を行うのかと思っていましたが、そうではなく、理解していない子の対角線の子に対して働きかけをします。そして、理解している子が分からない子に対して教え、学び合いができるように間接的に指導援助をする方法もあり、教師は生徒と生徒を繋ぐ役割もあるということを知ることができました。指導援助の仕方にしても色々な方法があると思うので、1つでも多く学び得て、実践してみたいなと思いました。

 また、学び合いの社会科授業をやる上で、どのような資料を選び、どのタイミングで資料を提示し、どう課題設定をしたらいいのか、なども沢山学ばさせていただきました。3年生から教育実習が始まるので、今回の学びを生かしたいと思います。

 お忙しい中、このような学びの機会を設けてくださった小牧市立北里中学校の先生方、玉置先生ありがとうございました。(長谷川)

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 こんにちは!4期生の鏡味春佳です。先日、「学び合い」を行なっている小牧市立北里中学校にて社会科の授業を見せていただきました。そこでの学びを2つ述べたいと思います。

 1つ目は授業に提示する課題についてです。私が一番驚いたことは、2時間授業を見せていただいた先生方お二人とも、課題を明確にしなかったことです。私は3年間、岐阜県の授業をずっと見てきて、課題を書くことは当たり前だと思っていました。しかし、課題を書いてしまうと先生の思い通りの縛られた授業をしてしまいます。生徒の「なんで?」「どうして?」を拾いながら授業をしていくことが大切であり、必ずしも課題を提示する授業が正しいとは限らないと学びました。また、社会科の授業の課題では生徒が一番面白いと思ってくれるところや、教材研究をして、出てきた疑問をそのまま課題にすると良いことが分かりました。

 2つ目は、やはり社会科は資料が大切であるということです。教育実習でも資料が命と教えていただきましたが、北里中学校の2つの授業も資料が多く使われていました。どの資料をどのタイミングで出し、どのように考えさせるかこれが難しいことだと思います。今回の2つの授業で分かったのは、まず資料を見せ、生徒の関心を引き、その後にその資料を考えるヒントとなる2つ目の資料を出すことが大切だと分かりました。また、資料はなるべく原本となるものを見せ、根本から考えさせることや、昔の資料に触れさせ興味を引くことが必要だと学びました。

 私自身、教育実習を終えて、社会科の授業を行うことの難しさを痛感しました。教育実習では、どこに課題を設定すべきなのか、どのように資料を使ったらいいのか悩んだ1ヶ月でした。しかし、今回北里中学校で2つの授業を見せていただき、社会科へのモヤモヤが少し晴れた気がします。「考えさせる授業にこだわらなくてもいい」、「知識を与えてあげる時は、その背景にある事柄にも触れて根本から教えてあげる」などお二人の先生方が教えてくださったことを大切にしていきたいと思います。

 北里中学校の校長先生はじめ、授業をしてくださった水野先生、下村先生、学びの機会を与えてくださった玉置先生本当にありがとうございました。(鏡味)
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