嬉しかった出来事(安藤)

 こんにちは。4期生の安藤優里です!

 私は子どもを大学へ招き、畑作やレクリエーションの体験活動を行うフレンドシップという活動に参加していて、先日は今年度最初の活動日でした。そこでとっても嬉しい出来事があったので紹介したいと思います!

 私は大学に着いた子どもと保護者の方を駐車場から活動場所へ案内する係になりました。学生はもちろん子ども同士も初めましての日で、子どもたちは緊張した面持ちでやってきます。4年目ということもあって、いつものように、そんな子どもたちに色々質問を交えつつ、目線を合わせて笑顔で話しかけることで緊張をほぐしていきました。何組か案内を終え、最後にやってきた姉弟を案内することになりました。

 ふたりとも緊張している様子で、いつものように話しかけても、特に弟のA君(1年生)はお母さんにきつく抱きついて全く反応してくれませんでした。それでもお姉ちゃんを交えながらA君に話しかけていきました。

 しかし活動場所まで来ると、帰ろうとするお母さんにしがみつき、「いやだあ〜!」と、離れません。「小学生になったんだから1人で行きなさい!」とお母さんが説得を続ける中、大声で泣きじゃくり、お姉ちゃんと一緒ならということで、なんとかお母さんと離れることができました。しかし活動が始まってもA君はお姉ちゃんにしがみついて、活動に参加しようとしませんでした。私はこんな時どうしたらいいんだろう、と思いながら「大丈夫だよ」とA君にギリギリまで付き添っていましたが、自分の仕事に戻らなければならなくなったので、A君を彼の班の人に引き継ぐことしかできないまま1日の活動が終わりました。

 子どもたちが帰る中、片付けのために外に出た私はA君がお母さんと帰る姿を見つけました。私はとっさに「A君!今日楽しかった?」と声をかけると、なんとA君は大きく頷いて、「僕ね、じゃんけん列車で1番になったんだ!」と嬉しそうに話してくれました。A君はじゃんけん列車の企画で、1回も負けず、50人の先頭になるという大活躍をしたそうです。朝とは全く違う、A君の誇らしそうな様子にお母さんも嬉しそうで、私も胸が熱くなりました。

 私はA君に何もしてやれなかった、と無力感を感じていましたが、A君の成長が、素直に嬉しかったです。そして、自分たちが作ってきた活動が、関わり方の一つ一つが、子どもの「一歩踏み出すきっかけ」になる。A君から教えてもらった今日の喜びを忘れないでいたいです。

 長くなってしまいましたが、ご一読ありがとうございました!(安藤)
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