5月26日いのちの授業づくり実践セミナーでの学び(古川・中西)

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 こんにちは、5期生の古川瑛理です。今回は「いのちの授業」づくり実践セミナーでの玉置先生の模擬授業で学び得たことについて書いていこうと思います。

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 今回は "子どものための「いのちの授業」 小児がんの亡き娘が教えてくれたこと"という本を基に模擬授業を行なって下さいました。

 「いのちは自分だけのものではない」というキーワードから切り込み、問い掛けの際には交流の前に一人ひとりが自分のこれまでの経験から自分ならどう向き合うのか、どう考えるのかを思考し、自分の中に落とし込むことでいのちと向き合うことのできる、自身と対話のできる時間を取っていました。

 また今回、朗読に時間を掛けていました。この本自体がとてもいのちについて考えさせる力のあるものであるため、この本を朗読をすることが自分自身との対話となり、最後の問いに活きると仰っていました。これらのことからも子どもに自分自身を見つめる時間を与えることがより深い学びにする為の一つの条件ではないかと考えさせられました。

 どうしたら子どもの心に揺さぶりを掛けることができるのかを常に考えること。そしてその為には今回玉置先生がした様に教員が準備してきた通りではなく、子どもの発言、理解状況から臨機応変に対応し、展開を変えることも重要であるのだと認識させられました。そのような教員になる為には事前に授業展開をいくつか予想して準備をしておくこと、子どもの表情、行動に敏感になることが重要であるのではないかと思いました。今、自分に出来る第一歩として子どもの様子をしっかりと見つめ、変化を見逃さないようにする意識を持って、子どもと接していきたいです。

 鈴木中人さん、山田先生、玉置先生をはじめ、関係者の皆様、貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。今回の本を改めてしっかりと読み、いのちに関しての考えをさらに深めた上で、9月から始まる教育実習で児童、生徒と関わっていきたいと思います。 (古川)

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 こんにちは。暑い日が続いているので、最近は毎日アイスクリームを食べて生きている5期生の中西です。今回は5月26日に行われた、いのちの授業づくり実践セミナーの中で山田貞二先生の道徳模擬授業からの学びと、セミナー全体の感想を書かせていただきます。

 学びの一つ目は、道徳授業で子どもの発言・考えに共感することです。道徳の授業に間違いはありません。その子なりに考えた意見を教師は認めて共感してあげることで、気軽に発言できる環境を作ることができます。また、認められることでその子の自己肯定感も高まります。道徳の授業に限ったことではありませんが、「みんなの声をしっかり聴ける」教師がより高いレベルの授業を作っていけると学びました。

 二つ目はコミュニティーボールを使った対話についてです。何人かで円になって、ボールを持っている人が意見を言います。言い終えたら別の人にボールを渡して、ボールをもらった人が意見を言っていくと言うものです。意見が思いつかない場合は、パスしても大丈夫です。

 この方法は、ボールを持っている間は自分の意見を言おうとしているので周りの人は待っていてくれます。普段発言することが苦手な子でも自分のペースに周りが合わせてくれるので、全体として沢山の意見を出すことができます。手を挙げて発言する授業よりも、コミュニティーボールを入れることで、人の意見をしっかり聞こうという意識も強くなります。規律をしっかり守ることを意識させ対話的な授業を行ううえで、コミュニティーボールはとても有効的な方法だと知りました。


 このセミナーを通して、「いのち」について今一度考えました。私が小中学校の時に、「いのちは大切だ」と道徳授業でやりましたが、それより深く考えた記憶はありません。昨年祖父が亡くなったときに私は初めて、身近な人の死がどれほど悲しいことかを知りました。人の死は、沢山の人が悲しむということを感じて周りの人に感謝しながら私自身精一杯生きよう、と思いました。いのちの大切さを伝える時に必要なことは、死について考えさせることです。死がどういうことかを感じることでより生きることの大切さや素晴らしさを知り、自分一人で生きているのではなくいろいろな人の支えがあって生きていることを実感します。私は今回のセミナーでこのようなことを感じました。

 今回も沢山の貴重な学びがありました。玉置先生、山田先生はじめいのちの授業づくり実践セミナーの関係者の皆様、本当にありがとうございました。(中西)
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