7月15日 五期生ゼミから学んだこと(遠藤)

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 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、7月15日のゼミで行った、自分にとっては前期最後となる発表について書きたいと思います。

 私は今回、これまでとは異なり、研究授業のDVDを観て、その授業を分析し、自分なりに再構築するという試みを行いました。研究させて頂いたのは、伊藤彰敏先生の「うとてとこ」という授業です。学級全体の音読技術を向上させつつ、一人一人が考え、発言し、行動する場が作られた、素晴らしい授業でした。特に真似したいと思った点と、実際にやってみて難しかった点の二つに分けて、まとめていきます。

 まず、伊藤先生の素晴らしい授業工夫についてです。私はこれまで何度も、教師は子供の発言を繋ぎ合わせて授業を作っていくのが大切だ、と学んできました。伊藤先生の授業は、そもそも子供が発言したくなるような揺さぶり、刺激に溢れていて、常に子供が生き生きと考え、行動している印象でした。

 更に、出てきた発言に対しての価値付けを、自分ではなく子供たちがするよう促しているところも、成る程と思いました。私は、子供の発言はどんな内容であろうとありがとう、よく答えてくれたね、という気持ちで迎えたいと思っています。しかし、その思いが強いあまり全てのリアクションを先生が取ってしまって、先生だけが先走ってしまう可能性があることに気が付きました。伊藤先生は、突拍子もない発言でも素晴らしい気付きでも、同じように「ありがとう」と声をかけてらっしゃいました。話しすぎない、という大きなコツを、伊藤先生の姿から勉強させて頂きました。

 自分が実際にこの教材をやってみると、導きたい方向に児童を刺激するのが本当に難しいことを感じました。その中でも特に、授業中盤で先生から「教室全体が活動できる時間を作った方が良い」というご指摘を頂いた時のことが印象に残っています。実は私は、その時まで全員での活動をしていなかったことに気がついておらず、いかに自分が緊張して、必死だったか思い知りました。今回私は、全員が一度は話す時間を設けようということは意識していたのですが、それに固執するあまり、全体の活動を疎かにしていたのだと感じました。最終的な大きいポイント、「大小」「緩急」「間」のお話に自然に持っていけるよう心がけていたのですが、どうしても子供のリアクションが予測しきれず、対応が適切でなかったせいで話が逸れることが何度もありました。

 自分にはまだまだ実践経験が足りないことを身に染みて感じましたが、これまでゼミで学んだことを生かした工夫は出来たと思うので、この学びを忘れずに実習に取り組みたいと思います。この授業に出会うことが出来て、自分の中で大きな目標が出来ました。自分にとってどんな授業をしたいのか、実習までにもっと固めて、このゼミでもらった指摘や助言を忘れることなく、学んでいきたいです。(遠藤)
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