8月3日京都いのちの授業づくりセミナーに参加して (夫馬)

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【いのちの授業づくり実践セミナーに参加させていただいて】
 岐阜聖徳学園大学三年、夫馬理子と申します。今回幸運にも、玉置先生のゼミ生である矢崎さんに誘っていただき、「いのちの授業づくり実践セミナーに参加させていただきました。多くのことを勉強させて頂きましたので、他ゼミ生ではありますが、参加した動機、学んだことを大きく三つとこれからの目標について、以下に書かせていただきたいと思います。

 参加させて頂いた動機は、一ヶ月後に教育実習を控え、実習で道徳の授業をさせて頂く機会があるにも関わらず、自分の中に道徳に関する知識、経験が少ないことを感じ、実習前に少しでも道徳について学んでおきたいという思いからでした。

 今回学んだこと一つ目は、授業技術です。授業技術の中でも三点書かせていただきます。

1)玉置先生の授業の場面で、いのちは自分だけのものじゃないという授業の流れの最後に、『もし友達のなかに「そうは言っても"いのちは自分だけのもの"」と思っている友達がいたら、どう伝える?』
という発問がありました。それまでは自分の中で理解していた段階が、誰かに伝えるとなると、その相手に自分なりの言葉で"いのちは自分だけのものではない"と伝える為により真剣に頭を動かして考えている自分がいました。

 誰かに伝えよう、説明しようとさせる内容を取り入れることで、児童が深く考えることの出来る構成が成り立つことを学びました。

 また、授業で扱う内容が、自分とあまりにも違う体験内容で、話の内容に圧倒されてしまい、学びが深まりにくい場合があるという問題に対しても、「もし自分がこの状況になった時、今の自分ならどう相手に伝えますか?」という内容の発問をすることで、今の自分に焦点を当てて、具体的に考えることが出来るという技術を学びました。

2)考えさせるときに目をつぶらせて考えることで、自分の心の中で考えを整理させることが出来るという技術を学びました。

3)また、「()に何が入るでしょう?」という発問では、自分の意見を出させたい教員のねらいに反して、児童は正解の答えを出そうという意識が働いてしまうということを知りました。また、正解を出そうという意識をさせない為には、自分の考えを書く時間だと事前に伝える必要があるということを学びました。

 学んだこと二つ目は、学習指導要領についてです。道徳は"考え議論する道徳"と記されていますが、なぜ考え対話する道徳ではないのか?という点です。"対話する"というのは意味が広い言葉であり、教員と児童で対話するという授業もあり得てしまう。児童同士が話し合うという意味で、議論する道徳とされているということを知ることが出来ました。

 学んだこと三つ目は、道徳の評価についてです。道徳の評価は、学びの成長を児童に伝えるように評価することが有効であるということを学びました。その為には児童の学びの成長の記録が大切であり、学びの成長記録を児童自身が振り返ることが出来るように工夫する必要があるということを学びました。

 積み重ねた日々の学びの振り返りをさらに学期ごとに振り返る"振り返りの振り返り"が道徳授業の重要点であり、道徳の評価方法につながるということを知ることができました。

 今日のセミナーを通して、ただ答えを出したり、抽象的に考えて終わる授業ではなく、児童に"今、私に何が出来るだろう"と具体的に考え、これからどう生きていくかに繋げられる道徳授業をしたいという目標が出来ました。また、鈴木中人先生がおっしゃった"児童を信じる力がある教員"が私の目指す教員像に加わりました。改めて貴重なセミナーに参加させて頂き、ありがとうございました。また機会があれば是非参加させて頂きたいです。(夫馬)
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