友人から学んだこと(矢崎)

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 実習までに髪の毛をバッサリショートカットに切って気合をみせるか、そのままの長さでお団子で誠実さをみせるか迷っている五期生の矢崎です。

 前日、私は京都までいのちの授業づくりセミナーに参加してきました。私にとって学びの深いセミナーとなりました。その学びは「学生の学び」の方に書かせていただきました。

 京都にセミナーに参加するついでに滋賀に下宿している幼馴染と夜ご飯を食べました。

 その子は私の父の友人の娘さんで、物心つく前からよく遊んでいました。私の母が亡くなった時には毎週のように私の家に遊びに来てくれて、毎週のように一緒に騒いで寂しさを紛らわせてくれました。

 そんな友人が今年から就活に入りました。そんな中、就活に必要なエントリーシートの中に「今まで生きてきた人生の中で一番嬉しかったことは?」という質問があったそうです。

 友人は運動が大好きでずっと部活に勤しんできました。だから、最初は部活の事について書こうと思いました。しかし、部活はありきたりすぎて自己アピールにはインパクトがないのではないかと思ったそうです。じゃあ、部活以外で嬉しかった事って何だろうと友人は考えました。

 そこで、友人が思い出したのは大学のセンター試験の前日の夜のことでした。

 その日友人と私は同じ塾だったのでセンター試験の決起会に参加して、友人の家まで2人で歩いて帰っていました。その道中、友人がポツンと「明日大丈夫かな」と言いました。私はその言葉に対して「あなたのことは私は全然心配してないよ。大丈夫。」と思ったままのことを言いました。その言葉を受けた友人はボロボロと泣いてしまいました。友人はその言葉がとても嬉しかったのだそうです。人生の中の数少ない嬉し泣きだったそうです。

 この出来事を友人はエントリーシートに書いたと私に報告してくれました。

 実を言うと、私はこの出来事を断片的にしか覚えていません。たしかに「あなたのことは私は心配していない。」と言ったような記憶はあるのですが、友人がボロ泣きしたことは覚えいませんでした。

 でも、今回その話を友人から聞き、改めて、人の心に自分が残る瞬間は自分が意識していない時なのだなと感じました。友人から大切な事を学びました。また、いつも人生の節目にそばに居てくれる友人に感謝したいと心から思いました。

 誰かのためを想って出た言葉はきっと残るのだと信じ、これからも人を想って生きていきたいとおもいました 。 (矢崎)

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