小学校教育実習を終えて(北神)

 私は6年生のクラスに入りました。最初は自分から近寄ってくる子は少なかったです。声をかけても反応がない子もいました。それでも声をかけ続けて、様々な場面で子ども達とコミュニケーションをとることを大切にしました。

 そうすると、子ども達は段々と心を開いてくれ、自分の話をしてくれる子が増えていきました。それと同時に、私の授業に応えようとしてくれる子も増えていきました。

 研究授業の後、校長先生が、「Rさんがあんなに挙手をして頑張ろうとする姿を初めて見た。あなたが声をかけ続けて信頼関係をしっかりと築いたからだね。」がおっしゃいました。Rさんは、中々授業に集中できなくて、校長室で勉強していることもあったそうです。諦めずに声をかけ続けてきて良かったなと思いました。

 子ども達との信頼関係を築くことは授業をする上ですごく大切なことだと学びました。授業だけを大切にするのではなく、掃除、給食や休み時間での子ども達との関わりも大切にしていきたいです。

 今まで、ゼミで優れた先生方の授業の仕方を学び、模擬授業を何回もしてきました。しかし、自分が思うような授業は中々できなくて、実習の二週目が終わる頃には自信がなくなっていました。そんな時、生活ノートに、「北神先生の授業分かりやすかったです。また明日も楽しみです。」「北神先生の授業けっこう良いです。」と何人かの子ども達が書いてくれているのを偶然見ました。生活ノートというのは、子ども達がその日に感じたことを書いて、担任の先生とやり取りをするものです。急遽私が見ることになった時に、それを書いてくれているのを見つけました。そんなふうに思ってくれているとは全く思っていなかったので、すごく嬉しかったです。そう思ってくれる子ども達のために、もっと頑張らなければならないと思いました。実習を頑張れたのは、子ども達のお陰です。

 子ども達の前でする授業は、大学生相手にする模擬授業とは全然違いました。大学生相手にする模擬授業では、きちんと座って話を聞いているのは当たり前で、全員が集中して授業を受けていることも当たり前。だから、児童の実態を考慮しながら授業を考えるということがありませんでした。でも、実際はクラスによって子ども達の様子が全然違います。私が入ったクラスは、興味を持つと集中して取り組みますが、そうでないものには全く取り組もうとしない子ども達でした。だから、子ども達が興味をもつことができるものを授業に取り入れるようにしました。特に、どの教科でも取り入れたのがクイズです。子ども達はクイズが大好きでした。発問をする前に、「クイズ!」と言うだけで、子ども達の反応はすごく変わります。子ども達の実態に合わせて授業を考えることはすごく大切だなと思いました。

 中学校教育実習がいよいよ始まります。小学校教育実習で学んだことを活かしながら、さらに充実した一ヶ月間になるよう頑張りたいです!(北神)
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