小学校教育実習を終えて(大久保)

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 こんにちは!玉置ゼミ5期生の大久保です!私は小学校教育実習で、4年生を担当させていただきました。1ヶ月を通しての反省を書いていきます。

 反省点は数多くありますが、その中で最も心残りなのは、道徳の授業です。4年生の「ぼくはMVP」という教材で、授業をしました。ドッジボールで当たったことを言うか言わないかということから、正直について考えるものです。

 最終的には、正直に生活することは、自分も周りも気持ちよく生活できることに繋がる、という所まで持っていきたかったのですが、上手くいきませんでした。

 プリントに書かせたまとめを読み返してみると、大半の児童が「ドッジボールで当たったら、正直に言いたい」というところで、終わっていました。

 どうして上手くいかなかったのか思い当たる節はいくつかあります。まず、児童の発言を繋ぐことが出来なかったことです。授業の途中で、「僕だったら当たったことを言わない」と男の子が言いました。そこから、数人の男の子が賛同して、言う派と言わない派で、教室が分かれました。私はその発言を軽く流してしまいましたが、そこで互いの意見を言い合わせる活動を取り入れて、授業にアクセントを入れられれば良かったです。全員が言わない派だった教室で、言ってくれた男の子の意見をもっと大切にするべきでした。

 もう1つ上手くいなかった要因、これが一番大きいです。それは、教材研究に力を入れて取り組めなかったことです。毎日1時間ずつ授業をさせていただく週がありました。指導案や学習教材の準備等に追われて、教材研究は二の次になってしまい、道徳の授業は指導書通りになってしまいました。

 勿論熟練の教師ならば、指導書通りの授業でもゴールまで持っていくことが出来ると思います。しかし、私は少しだけ授業をさせてもらって教師の入口に立っただけ。上手くいくわけがありません。それを分かっていながらも、妥協してしまいました。児童の成長のチャンスを奪ってしまったと考えると、とても胸が苦しいです。授業のみを実習で経験させていただいているのだから、全力を尽くして、臨むべきでした。

 そう思うと同時に、たくさんの仕事をこなしながら、教材研究をしている先生の凄さを実感しました。私は昔から同時進行というのが苦手で、1つのことに集中すると、他のものが適当になってしまいます。私は本当に先生になれるのかと、不安な気持ちになりました。ですが、実習最終日のことです。児童がお別れ会を計画してくれて、一緒に遊んだり、歌をもらったり、プレゼントを貰ったりしました。今まで見てきた児童とは大違いで、そこには成長した児童の姿がありました。私はその姿をみて、とても感動しました。この成長を側で見ることが出来る教師という職業は、なんて素晴らしいんだと心打たれました。不安な気持ちは消えた訳ではありませんが、実際に教師になってみると、私が受けた感動以上のものがあると思います。なので、教師になりたいという気持ちは実習を通して、強くなると同時に、子どもの持つ無限の可能性を実感しました。

 小学校教育実習を通しての反省を中学校実習では、しっかりと胸に刻みながら臨みたいです。そして、悔いの残らないように1ヶ月楽しみながら、笑顔で過ごしていきたいです。(大久保)

※写真はゼミ生の大久保君です(玉置)
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