10月14日教師力アップセミナーでの学び(中澤・葛山・中西)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は10月14日に行われた教師力アップセミナーについて、学び得たことを記していきたいと思います。

 一つ目は、文化の最高傑作が言葉であり、語ることができるのは人間のみという話です。私は元々、人間として生まれてきたからには言葉を大切にしなくてどうすると考えてきました。この話をきいて私は、やはり言葉を大切にし、たくさんの言葉を知ることで考えが豊かになり、可能性が広がっていくと改めて思いました。

 二つ目は、国語の学力の正体が読字力、語彙力、文脈力ということです。言葉を自分の頭の中にいれていくうちに言葉の意味をよく知るようになり、やがて繋がりを理解する力が育つということです。国語は文字をはっきり読めて、言葉を知ることが基本となるということも学びました。私は、国語の学力の正体を簡潔な言葉で示すことができることに驚きを感じました。

 三つ目は、服従ということについてです。野口先生は、服従することで人として正しい道を歩むことができるということをおっしゃっていました。私は、自分から相手に合わせていくという気持ちで相手と向き合っていくことで、気持ちが前向きになり、相手と不和が生じたときも解決策を見つけやすくなり、生きやすくなると、この話を聞いて思いました。

 懇親会では、松井先生、大西さん、酒井先生と話すうちにあることに気付きました。私は、このゼミに入ったときは、本当に一人で戦ってきましたが(精神的に孤独で生きてきた)、気がつくと、数えるだけで50人を越える仲間であり先輩であり後輩であり先生であるような繋がりの中心になっていました。本当にありがたく思っています。今回も素敵なセミナーに参加させていただき、本当にありがとうございました。(中澤)

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 今回特別に参加させていただきました。教育学部3年の葛山大輔です。10月14日に行われた野口芳弘先生の講演会での学びを書かせていただきました。今回の学びは国語で2つ、道徳で2つあります。

 まず国語で、1つ目は国語学力についてです。国語という教科は未だ系統的な学力観が形成されていません。その教科を教えるにあたって、教える側にはこれが国語学力だというものがないと、何を教えていけばいいのかわからなくなってしまいます。結果的にそれが児童にも伝染し、国語って何を勉強しているのかわからなくなってしまいます。野口先生は国語学力を読字力、語彙力、文脈力と捉えていました。それが正解かどうかはわかりません。ですが、国語学力はこれなのだと確かに捉えようという姿勢は、とても勉強になりました。

 2つ目は、手を挙げさせると、手を挙げていない子が視野から落ちるということです。この話を聞いて、私はハッとさせられました。手を挙げさせることは、良くない授業方法であるとは思いませんが、手を挙げている子たちとの授業になってしまいがちです。全員参加ということを考えると、手を挙げさせるよりもノートに書かかせる方がハードルは低い。ノートに書くのは個人で完結することなのでその授業に参加するきっかけになるなと感じました。手を挙げて発言するという当たり前だと思っていたことに、問題点があると知ることができて良かったです。

 次は道徳での学びについて述べます。1つ目は、立場をノートにかかせるということです。道徳において、子どもを登場人物の誰かの立場に立たせることが重要だと自分は思っていました。その方法として、ノートに立場を書かせて、短い文章で理由をすばやく書かせるということが、今回の授業では行われていました。道徳では自分の立場が変わっていきます。変わるということは最初の立ち位置に全員が参加しないと意味がありません。全員参加のためにはやはりノートに書くということが鍵になってくるわけです。ここで、野口先生がおっしゃっていたことが繋がったと思いました。

 2つ目は教師が自分の意見を述べるということです。道徳の授業の終わりはふわっとしがちです。それは教師からこれが正しいのだという決定ができないからだと思います。しかし、だからこそ1人の人間として私はこう思うのだと教師も意見を述べることは必要だと思います。道徳においては必ずしも教師が正しいとは限らない中で、授業をするのはとても難しいことです。こうあることが正しいと思えるくらい、その道徳的価値について考え、自分なりの答えを出した結果、授業をしているのであれば、最後に述べた教師の意見はとても深く価値のある意見になるのではと思いました。

 以上で、今回の学びとさせていただきます。講演をしてくださった野口芳弘先生、道徳の授業をしてくださった松井大樹先生、この機会を与えてくださった玉置崇先生、本当にありがとうございました。(葛山)

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 こんにちは。5期生の中西です。10月14日に行われた教師力アップセミナーについて書かせていただきます。

 今回は、野口芳弘先生のご講演でした。野口先生に初めてお会いし講演を通して、聞いている人を引き込ませる話し方をされるなあと感じました。お話を聞いていると自然と野口先生の世界に入っていくのです。マルバツ法を取り入れたり、指名したりしながら全員参加を徹底させることがその理由の一つだと思いました。それだけではありません。話すスピードや抑揚、間のとり方の他にも、ところどころで笑いを入れるなど聞いている人を飽きさせない話し方がいくつも見られました。私も野口先生から学んだ話し方を取り入れて、全員参加の授業ができるように意識していきたいです。

 講演の中で、「国語の学力の正体とは?」についてお話がありました。国語学力は、文や漢字を読む「読字力」、言葉について理解する「語彙力」、文の関係やつながりについての「文脈力」の3つで構成されているとのことです。「読字力」と「語彙力」の2つが出来れば国語学力の8割はカバーできるそうです。

 読字力をつけるために、何度も音読させることのほかに、私が驚いたことは、習ってない漢字でも教師は黒板に書くというものでした。習っていない漢字は、ほとんどの子が読めません。それでも野口先生は「分からないを自覚したときに、分かりたいという意欲をもつ」とおっしゃっていました。分かりたいと思うことで、早い段階から漢字に親しみをもち、子どもの読字力が上がっていくのです。語彙力をつけるためには、教科書の文章にでてくる言葉を掘り下げ、その言葉と関連する別の言葉を踏まえて学習することが大切だと学びました。たくさんの言葉に触れさせることで、たくさんの語彙を獲得し、語彙力を高めていくことにつながると感じました。

 野口先生の講演は、来週から始まる中学校実習ですぐに活かしていくことのできる技を学ばせていただきました。しっかり意識して臨みたいと思います!野口先生はじめ、玉置先生、セミナー関係者のみなさま、ありがとうございました。(中西)
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