10月14日教師力アップセミナーでの学び(高橋、高桑)

 こんにちは!4期生の高橋です。今回は、教師力アップセミナーに参加して、野口先生の講演と松井先生の模擬授業から学んだことを書いていきたいと思います。

 まず、野口先生の講演からは、語彙指導は、チャンスを生かすことが大切だということを学びました。「チャンスを生かす」とは、教材の中にある言葉が出てきたとき、ついでにこの言葉も教えよう、とすることです。

「ありの行列」では、一文読むごとに、出てきた単語からたくさんの発問がありました。例えば、「“行列”とあるけれど、”整列”って言葉とどう違うのかな?」、「”公園”って何ですか?庭とはどう違う?」など改めて問われると立ち止まってしまう問いばかりでした。

 このように、教科書にあるチャンスを逃さず、生かしていくことが、子どもたちの語彙力をつけることに繋がるのだそうです。

 教師として、二つの言葉を比較した際、「何となく違う感じがする」と感じている児童には、そのぼんやりした気持ちをきちんと自分の言葉で説明できるように意味を分からせてあげたいですし、違いをイマイチ感じていない児童へは、この「ん?」と思う言語感覚が身につくよう、言葉にこだわって語彙指導をしていきたいと思いました。そのために、まずは自分自身がまだまだ勉強不足であることを思い知ったので、この半年間でできるだけたくさんの知識を蓄えていきたいです!

 松井先生の道徳の模擬授業では、「友情、信頼」について考える「ロレンゾの友達」という教材でした。ロレンゾが罪を犯したと思い、自首を勧めると言った登場人物たちのことを「3人は本当に友達なのかな?」揺さぶる発問をされたり、ハッピーエンドだと思っていたら、疑っていたことをロレンゾに告げなかったことに対し、「隠し事はいいの?」とまた揺さぶられ、自分の考えが深まっていきました。

 揺さぶりの発問をされることで、自分とは違う考えの人の意見に変わることもありました。しかし、自分の意見について振り返って考えることもできたので、やっぱりこういう理由で私はこう思う、というように自分の意見について真剣に考えることができました。これも考えが深まるということなんだと感じました。

 松井先生は、発問はもちろん、生徒役からの発言を受けての切り返しの言葉がけにも、全て意図をもっていらっしゃいました。どんな発問が子どもたちにとって1番効果的なのか、この教材でなにを考えてほしいのかに常に軸を置きながら教材研究や、授業を行うことの大切さを学ぶことができました。1日を通して、本当に多くのことを学べる貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました!(高橋)


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 こんにちは、4期生の高桑です。先日、教師力アップセミナーに参加し、野口先生の講演から多くのことを学びました。その中でも印象に残ったことを書きたいと思います。

 私が講演の中で最も印象的だったのは、教科書にひらがなで書いてあるなら、黒板にはあえて漢字で書くということです。私はこれを聞いて、授業で教師が未習漢字を使った時、「せんせー、まだその漢字習ってません」という子どもたちの声が色んな方向から飛んでくる様子を頭に浮かべました。また、今までの固定概念から、習っていない漢字を使うことはいけないことと思い込んでいたので、私の中にあえて使うという発想はなく、どのような意図があるのか興味を惹かれました。

 野口先生曰く、読字力(字を読む力)は「はやくから」「何回も」が大切だそうです。漢字を習うときは、読みも書きも同時に習います。しかし、読めるようになった途端に書け!というのは、子どもたちにとって厳しいことです。あえて未習漢字を使って板書するのは、習う前から子どもたちが漢字を読む練習を授業の中で何度も重ねることで、いざ習ったときにスッと書けるようになるからだそうです。    

 始め、このお話を聞いたときは、難しい漢字の板書を見て子どもたちが授業を受けたくないと思わないのかや、子どもがつまづく原因になるのではないかなど、不安の要素が多く頭に浮かびました。しかし、聞きながら考えていくうちに、自分が子どもたちの目の前にあることしか考えられていないことに気づきました。子どもたちに学力つけさせるためには、授業の中に出てくる1つ1つのことを学びに繋げて、長い目で子どもたちの成長を見守ることが大切だと気付かされました。さらに、野口先生は、「あり」も漢字で「蟻」と黒板に書き、「他のクラスや6年生でも読めない漢字が読めるようになったね。このクラスは学力が高いね」と価値づけると仰っていました。子どもたちが漢字につまづくことなく前向きに学べるようにするために、教師がやる気を引き出す言葉がけをするのも大事だなと学びました。

 最後になりましたが、野口先生、教師力アップセミナーの関係者の皆様、素晴らしい学びの場をくださりありがとうございました。(高桑)
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