11月6日4期生ゼミ 中澤君の模擬授業の記録(高桑)

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 こんにちは、4期生の高桑です。今回は、中澤君の道徳の模擬授業の記録を書きたいと思います。

 まずは、授業の主な概要を書きます。小学6年生を対象にした、「七十八円の命」という教材を用いた授業です。授業の始めに、ペットを飼っているかどうかを子どもたちに聞き、飼っていない人、飼っている人の順にペットを飼う上で大切なことは何かを問いました。そして、「今日はみんなと同じ年の子の体験のお話です。みんなにたくさん考えてもらいます」と予告をしてから範読をし、終わった後、主発問である「鈴木さんはキキたちにとって良いことをしたのか?良くないことをしたのか?」について自分の立場をはっきりさせてからその理由について考えました。このとき考えた理由を➀まず隣の人とペアになり、相手へしっかり意見を伝える、➁ペアで話したことを踏まえて次は縦でペアになり、相手に意見を伝える、というペア交流を行いました。このペア交流が終わった後、「みんなの様子を見ていて、褒めるところが3つあります」と➀身振り、手振りを使って一生懸命伝えたこと、➁相手の意見を踏まえて意見が言えたこと、➂しっかりと対話ができていたことを価値付けして、授業が終わりました。

 【玉置先生の助言】
・「七十八円の命」という題名に触れる必要がある
 動物の殺処分は社会問題になっているほど、重い問題である。先生の正義感だけではなく、子どもに現実を教え、考えさせることも必要。

・揺さぶるだけの道徳ではいけない
 揺さぶりながら子どもと一緒になって考え向かっていくことが大切

 私はこの授業を見ていて、見習いたいなと思ったことがあります。それは、子どもたちに周りの人の意見に目を向けさせるための言葉がけです。私は子ども役としてこの模擬授業を見ていましたが、例えば導入時に行った「ペットを飼っているか、いないか」などの子どもに挙手をさせる場面で、中澤先生は必ず「誰がどっちか覚えた?ちゃんと周り見ていなくちゃ」と声をかけていました。その言葉を聞いて、自分の意見をただ言うだけしか考えられていなかった私は、周りを意識的に見ることができた気がします。私は、子どもたちがクラスの仲間の意見に関心をもち、全員で一生懸命考え、議論できる道徳の授業のためにこのような言葉がけを自然にできるようにしたいと思いました。

 また、改善すべきであると思ったことも1つあります。それは、主発問です。主発問は、「鈴木さんはキキたちにとって良いことをしたのか?良くないことをしたのか?」でした。他の人の意見を聞いていて、「キキたち」の対象が曖昧で、必要以上に広がっていないかと思いました。このことから、もう少しシャープな発問にして、子ども全員が共通認識をもって考えられるようにすべきだということを学びました。

 中澤君らしい価値付けの多い道徳の授業から学んだことは多くありました。中澤君、お疲れさまでした。(高桑)

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