11月23,24日 UD学会からの学び(加藤奨基)

 こんにちは、4期の加藤奨基です。11月23日と24日に、東京の筑波大附属小で行われたUD学会に参加しました。あまりにも多く、深すぎる学びだったので全ては記事にしきれません!よって、田中博史先生の公開授業をもとに、赤坂真二先生が分かりやすく解説してくださったポイントを記事にしたいと思います。

 田中博史先生は算数の、割合の授業を行われました。(2/3倍などです!)以下は、赤坂真二先生が述べた3つのポイントです。
・子どもの理解レベルの共有
 A君になったつもりで、A君の考えを考えてみて」「A君はどういう図を描こうとしているか分かる?」「この線はどうして引いたか分かる?」というように、一部の子どもの新しい発想がきちんと全体に伝わっているかを、授業中に何度も何度も繰り返し確認する。こうすることで、分からないままの子どもを出さないようにしている。
・ハンドサインによる、不安度の可視化
 自分の答えには、誰しも不安を持つものである。それを、指で5段階の不安度として表すことで、みんな自分と同じように不安があるのだ、と安心することができる。
・行動、考えの意味付け
 子どもの誤答に意味を添えることで、「誤答=失敗」の認識を防ぐことができる。「もしも(誤答)の場合だったらどうなるかな?」と問うことで、「その場合は〜」と場合分けして考えることができる。そして、子どもの間違いには必ず子どもなりの根拠がある。そこを認めてあげることが重要である。

 もう一つ、田中先生の授業技術として、「他人事として問題を考える」という技術がありました。例えば、5年生に「4年生だとどのように間違えると思う?」と問いかけることで、間違いを恐れずに様々な意見を出すことができます。また、基本的ですがとても大切な働きかけとして、「子どもの名前を呼ぶ」「称賛、労いの言葉をかける」「目線を合わせて話を聞く」ということも赤坂先生は価値付けていました。これらの働きかけを丁寧に行うことで、はじめて上記の3つのポイントが生かせる、と仰っていました。

 2日間学び通しということで、かなりハードなスケジュールでした。しかし、ハードスケジュール以上の学びをすることができました。伝説級の先生方の生の姿を見ることもできました。玉置ゼミの真骨頂というカンジがしました!玉置先生、竹内君、米満君、2日間ありがとうございました!(加藤)

※下図は日本授業UD学会HPより
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