11月17日 人間共育道場での学び(竹内・遠藤)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は先日行われた人間共育道場での事について書きたいと思います。

 ゲストは名古屋大学教授の山本剛志さんで、人生の渡り方というテーマでした。元々小中と教員志望であり、教育学部卒であった山本さんは大学4年間を過ごすうちに、カリキュラムのない大学の自由な授業に魅かれて、教授を目指したそうです。

 山本さんは大抵頼まれたら断らないと玉置先生との対談の中でおっしゃっていました。その理由は相手が困っていたり、頼られていたりするから断らないそうです。私は何かを決断をする際には、自分にとって利益があったり、うまくいくと確信したりと先のことを考えてしまうので、自分にない考えだと思い、山本さんのお話や考えに興味をもちました。

 また、山本さんは「迷ってもいい。選択を決めたら頑張ろうと覚悟を決めることが大切で、人より多くの時間をかける」ともおっしゃっていました。私は決断をしても、うまくいかないと妥協をしてしまう事が多々あるので、覚悟を決めたからには、とことん追求する山本さんの姿に魅力を感じました。

 グループでの話し合いでは「迷った時の判断材料はなにか」という点についてが印象的でした。私は場合にもよりますが、人生最期にベッドで横になっている姿を想像し、後悔しない選択を選ぼうします。性別や年齢が異なるグループで、他にも様々な判断材料が出ました。グループとしての話合いを進めるにつれ、歳が違えば、環境も違うので、万人共通でこれが良い!という判断材料は無く、各々の判断材料が今の自分にとってはベストな判断材料なのかなと思いました。

 今回で3回目の参加になりますが、人間共育道場では、普段考えないようなことに焦点を当て、話し合うことで言語化され、自分の考えを客観的に知れる機会になっています。普段考えない事を考えるからこそ貴重な時間です。山本さん、玉置先生をはじめとする人間共育道場の皆様、貴重な経験をありがとうございました。(竹内)

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 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、先日参加させて頂いた人間共育道場での学びについて書きたいと思います。

 ゲストの山本先生のお話の中で、特に印象に残ったのが、他の選択肢を考えないという生き方についてです。多くの人は、悩んで決めた後もその決断で正しかったのか、つい疑問に思ってしまいがちだと思います。私も、迷ったら迷った分だけ後悔するし、選ばなかった方をつい気にしてしまいます。しかし、そんなことをしても時間の無駄なのだということを、山本先生が改めて教えて下さいました。周りを気にする暇があるなら、自分の決断に向かって一直線に走った方が余程時間の有効活用に繋がるのだと学びました。

 また、そうした学びと共に一つ疑問が生まれました。それは迷う事も出来ない子、つまり自分のやりたい事を見つけられず、複数の選択肢の間で迷うことすら難しい子はどうすれば良いのだろう、という疑問です。私はこの事を、グループワークの時間に話し合いを通して考えました。話し合う中で、人にはそれぞれ異なる立場があるが、そうした立場の違いを踏まえて意見交流をする事で、新しいものの見方が見えてくるのでは、という意見がありました。私はそれこそ、子供がやりたい事を掴む第一歩になるのではと感じました。つまり、やりたい事が見つからない子は、まずは交流を通して他者の視点や色々な興味の方向を知ることで、自分との相違点やそれまで無かった考えを見出せるのでは、ということです。そしてこの取り組みこそ、この人間共育道場で行われていることそのものなのでは、と気付きました。

 私はこの人間共育道場に今回初めて参加させて頂いたのですが、大学では出会うことの出来ない方々とお話する事が出来、とても貴重な経験をさせて頂きました。これまで歩んできた道のりの異なる方とお話する事で、自分ではなかなか見ることの出来ない場所の実態や、感じることの出来ない思い、考え方を知る事が出来ます。人との出会いや繋がり、学び合いが、人間を育むのだと感じました。山本先生、玉置先生をはじめとする人間共育道場の皆様、素晴らしい学びをありがとうございました。(遠藤)

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